社会福祉士の資格は意味ない?医療法人事務局長に「現場での価値」を聞いてみた

受験を考えている方へ
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同じ年で、医療法人の事務局長をしている仲のいい友人がいます。出会いは30代前半なので、もう20年以上のつきあいです。当時は介護サービスの第三者評価事業や介護サービス情報の公表事業を一緒に立ち上げた仲間でもあります。

その彼に、医療福祉の現場で「社会福祉士」の資格を持っていることの意味を、率直に聞いてみました。

現場から見た「社会福祉士であること」の価値

1. 専門職であるとみなされる

名刺の「メディカルソーシャルワーカー(MSW)」の上に「社会福祉士」「精神保健福祉士」とつくと、患者さんのご家族から専門職として認めてもらえる。これが大きなメリットだと彼は言います。

一緒に働く側から見ても、一定の知識がある人材だという前提で見られるので安定感があり、採用しやすいそうです。

印象的だったのはこの言葉です。

現場から長く離れていて当時の知識が全部残っていなくても、「勉強したという過去がある人と、ない人では全く違う」

その通りだと思います。

2. 幅広い知識を持っている

働いている分野が高齢者でも、障害でも、児童でも、その分野だけの狭い知識ではなく、幅広く勉強しているのが社会福祉士の強みだと彼は言います。

例えば、身体障害者を対象にした入所施設で働いているとします。社会福祉士であれば、児童分野についても一定の勉強をしています。つまり、目の前の利用者さんが障害児だった頃(児童福祉法が適用されていた頃)にどんな生活をしていたかまで、概ね理解できるということです。

社会福祉士は、人の人生をトータルで理解できる。これは大きな強みですよね。

3. 現実問題として、加算がとれる

そして避けられないのが、診療報酬・介護報酬の話です。

社会福祉士が配置されているからこそ算定できる加算がある以上、法人としては無資格の人より有資格者を採りたいのは当然です。彼の病院には回復期リハビリテーション病棟があり、その施設基準にも社会福祉士の配置が求められています。

近年の報酬改定でも、社会福祉士の配置を評価する加算は増える傾向にあります。資格の「経済的な価値」は、むしろ高まっていると言えます。

彼がMSWから事務局長に抜擢された理由

彼は社会福祉士だけでなく、介護福祉士とケアマネジャーの資格も持っています。結果的に、現場にも立てるし、制度にも詳しい。これはドクターからの絶対的な信頼を得るのに十分な要件だったのでしょう。

もちろん彼自身の能力や仕事ぶりもあってのことですが、「やはり有資格者は強い」と彼自身も言っていました。

AI時代にこそ、「人」の資格

今の資格がどう役に立つかは、将来の制度改正で変わるかもしれません。それでも「無駄な資格」などないはずです。

そして、AIがどれだけ進化しても、**ソーシャルワークの本質は「人が人に向き合うこと」**です。目の前の人の表情を読み、沈黙の意味をくみ取り、制度のすき間で一緒に悩む。ここはAIには代われません。

私自身、講義の準備にAIを活用する時代になりました。道具は進化しても、受験生一人ひとりのつまずきに寄り添うのは、やはり人の仕事です。それはソーシャルワークも、教育も同じだと思っています。

社会福祉士が活躍できる場が、もっと広がっていきますように。

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