第31回の試験の特徴は何か?
社会福祉士の国家試験は、出題傾向にさほど変化はありません。
どちらかというとよく出ている問題が散りばめられているイメージです。
もちろん、それでは平均点があがりすぎるのでその中に難易度高め(というより、過去問に出たことがない)選択肢があるのですが。
と言いつつも、第31回のテストはいつもより特徴的な点がありました。それは「現代」についての知識が問われる問題が多かったということです。
共通科目には「現代社会と福祉」という科目がありますが、この過去問をみると第31回の特徴がよく表れていると思います。
第29回~第31回の過去問をチェック!
「現代社会と福祉」で出題されている問題の中で「通常の科目の範囲を超えて時事問題解いて出題されている」と感じる問題を抜粋してみました。
第29回 働く女性の実情 子どもの貧困対策 日本の人口動向 自殺対策基本法
第30回 住宅セーフティーネット法 障害者差別解消法
第31回 福祉避難所の確保 ヘイトスピーチ 世界幸福度調査 性同一性障害・性自認育児介護休業法 最低賃金
29回~31回にかけて、時事問題のような出題が顕著に増えているのがわかります。
どんどん「現代の社会が抱える実態や課題」に関する知識が問われるようになっているのがわかりますね。
この傾向は第32回まで続くのでしょうか?
第31回問題については、「現代社会」を「福祉的な視点」で見たとき、その「実態」「課題」「政策」「新しい法制度」等を理解しているかを問われる問題が多く出題されました。
いわゆる時事問題のようなイメージでしょうか。
内容も「雇用」「児童」「障害」「高齢者」「住宅政策」「貧困」等、様々です。各科目の勉強を地道に進めるだけでなく、ニュース等に関心を持ち、福祉政策の流れをつかんでおくことが求められる内容になっています。
このような問題に対応するのは、ニュースや新聞に目を通すのが一番!できるだけ日常の中に取り入れていきましょう。
これらの問題は、テキストや過去問だけでは対応できません。
ただ、ニュースや新聞を読むことは、出題傾向が変化したからという理由だけでなく、国家試験に向けた底力(基礎知識)を増やすためにも効果的ですよ。
国試までの1年間、ゼミのみんなで新聞を読んでスクラップしている大学もあります。
こういう環境が国試にはとても大切だと思います。
新聞の隅から隅まで目を通す必要はありません!
「社会保障」「社会福祉」の法制度、政策、動向に関するものだけで十分です。
大学生の皆さんは図書館や大学で必ず新聞を読める場所があるはずなので、有効活用しましょう!
社会人の方は職場などで1日5分新聞に目を通すだけで十分です。
この習慣、積極的に取り入れていきたいですね。
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