大学選び大切なポイントは?
大学によって国家試験の合格率が違うことは以前ご紹介しました。
そして社会福祉士に焦点をあてた時の大学の選び方についても少し触れました。では次の疑問です。大学によって合格率が違うのはただ「大学の偏差値」の問題なのか、それともそれ以外の何かがあるのか・・・今日はその点について書きたいと思います。
大学の講義だけで国家試験大丈夫?
多くの大学生が国家試験の勉強を始めてぶつかるのは
大学の講義だけでは、国家試験の問題が全然解けない
これに尽きると思います。
大学の講義はより専門的な視点で(場合によってはある分野に特化して)行われるので、満遍なく制度等について問われる国家試験の勉強とは一線を画しています。
ところが多くの大学生はそれに気が付かないまま4年生になり、国家試験の勉強をはじめてから過去問題をみることになります。
わ、どうしよう。間に合わない・・・
と、焦る大学生を山ほどみてきました。
でも、実は・・・これは当たり前なんですよ。心配しないで勉強を続けましょう!どこの学生もほぼ同じ状況ですから。
そもそも大学は、国家試験対策の予備校ではないので「国家試験対策」をする場所ではありません。国家試験の勉強は学問というよりも、試験対策のための勉強なので、大学の講義としては内容が不十分なのです。
でも一方で予備校のような勉強をしないと、国家試験に独学で合格するのは難しいでしょう。
これは私たちが中学、高校と学校に行きながら塾に通うのと似ているかもしれません。
一般的な勉強は基礎的な知識や学力を培うのに必要ですよね。でも、受験をするときには「赤本」を使ってその高校や大学独自の傾向をつかもうとしませんか。
資格試験も同じです。
大学で基礎的な知識をつけ、そして資格試験の備えるための勉強が別途必要ということになります。
最近の大学は国家試験対策に手厚い
全ての大学とはいいませんが、最近の大学は国家試験に対する対策をしっかりしてくれるところが増えました。
ゼミの先生が一生懸命してくださるところもありますし、大学等で講義とは別に国家試験対策をするところも増えていると思います。外部の国家試験のプロを大学に呼び、対策講座をしているところもあるくらいです。
少子化で競争が激しくなっているこのご時世。大学も学生から選ばれるために色々な工夫をしています(これは公務員対策も一緒ですが)。
国家試験を目指す学生にとってはよい時代ですね。
オープンキャンパスで確認してほしいこと
社会福祉士に限らずですが、国家試験がある学部のオープンキャンパスに行かれる際は確認してほしいことがあります。
それは大学で試験対策をどれくらいしているのか?ということです。
独学で大丈夫!という方は好きな大学を選んでください。
でも手厚い支援がほしいと思う方は大学の姿勢を確かめて選ぶことをお勧めします。
先の対策講座も授業料に含まれているところや別途徴収があるところがありますし、講座内容もボリュームも大学によって様々だそうです。卒業後も講座を受けさせてくれるところもありますし、合格保証(卒業するまで受講可能)のようなものを打ち出している学校等もあります。よく担当者に聞いてみてください。
あと、ゼミを選ぶ時もポイントになるでしょうね。国家試験に対してフォローしてくれる先生を選ぶことも大切です。情報収集しておきましょう。
国家試験には「どんな場所に身をおくか」が大切です。
皆さんにとって社会福祉士を目指す良い環境が見つかりますように。
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