難問、難しい問題にどう立ち向かうか:社会福祉士精神保健福祉士国家試験

精神保健福祉士国家試験に関する情報

「第31回の試験は難問が多い」本当なのか?

過去問をみていると「難しい」と思う問題に時々出会います。でも、心配はいりません。今回は難問への対処方法を伝授します!

まず難しい問題(以下難問)にはどのような種類があるのでしょうか。社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験の問題をよくみると、次のように分類できそうです。

①今まで出たことがないような人名、法律が出題された→焦ります

②今まで似たような問題は出たことがあるが新たなテクニックが必要な問題が出題された→これも焦ります

③過去問だけでは対応できないようなデータの問題(見たことも聞いたこともないようなデータ)が出た→データの問題が多いと腹がたってきます

このように3つに分類できる難問に受験者はどのように対応していけばいいのでしょうか。

難問の3つのパターンとその対処法

上の3つのパターンにあわせて対処法をご紹介します・・・がその前に

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難問はとけなくて大丈夫。難問は合否を左右しません!

そのことをお忘れなく・・・その上で対処方法を考えましょう。

①過去問に出たことない人や法律が出題されたら?

国家試験を受験する上で、覚えなければならない人名や法律は山ほどあります・・・ということは、頻出のもの以外に対応する必要はほとんどありません。

それよりも「これはよく出る」という人や法律をまず覚えましょう。それがしっかりとした知識になってきたことを感じるようでしたら、覚える範囲を広げるのもいいと思いますが

基礎がグラグラした上に詰め込んだ知識は当日ほとんど役に立ちません。それより「基本」をまず意識しましょう。

②新しいテクニックを使う問題が出た!

この問題も合否は左右しないと思います。でも、この問題に対応できるようになると強いです。「本物の力」がついているという自信も出てくると思います。

では具体例をあげましょう。

生活保護の生活扶助の対象者である時期が6年間ありました(要するに法定免除の時期が6年ありました)、という「事例」に対して

(1)国民年金の受給金額に影響があるのか、ないのかと聞かれたら?

→影響あります。追納しない限り年金は減ります。

(2)国民年金の受給金額にどれほど影響するのかと聞かれたら?

→受給金額は2分の1になります。

と、解答できるようになりたいですね。この手の問題は、いわゆる頻出問題です。

ところが、この問題が少し形を変えて出題された年がありました。

それは「いくら受給できるか適切なものを選びなさい」という問題です。

こんな問題、過去問で見たことない・・・

本番の試験の時に↑↑↑となっていた学生がほとんどでした。

結局、「2分の1受給できる」ということがわかれば解ける問題なのですが、これまでは「2分の1は受給できる」について「〇か×か」という聞かれることが多く、

「いくらもらえますか」と聞かれたことがなかったので、

多くの受験生は「え、見たことない!こんな問題」と思ったようですが(正答率も低い問題でした)、本当はこれまでの頻出問題の知識があれば解ける問題だったのです。

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問うていることは同じなのですが、問い方が変わっただけです。わかりましたか?

そして最後は③のデータ系の問題です。

この点は、「何が出るのか」「どのような数字を覚えるのか」はとても難しいの対応でを考えるのが最も困難です。ただ、この問題を合否を握るものではありません。

ただ、一つ言えるのは、数字も頻出問題とそうではないものがはっきりわかれているので、優先順位をよく考えて対応するということです。

例えば

「社会保障給付費」よく出ますよね。

「国民医療費」よく出ますよね。

「合計特殊出生率」「高齢化率」「失業率」よく出ますよね。

これらは絶対見ないといけないデータだと思うので、私も授業の中では力説します。一方で、数多く出版されている「〇〇白書」をすべて見る必要は全くありません。

私は大学内の一般の講義も国家試験対策も担当しているので、私の白書の取扱い方を書いておきます。

「一般の講義では、〇〇白書等の細かいデータを必要に応じて学生にみてもらうことはよくあります。大学の授業としてはとても大切な視点だからです。」

「国家試験対策ではめったにみない白書系は絶対に触れません。なぜなら、国家試験には覚える優先順位が決まっているからです。」

違いがわかっていただけますでしょうか。

勉強の仕方と取捨選択が大切です

まとめていくと

医療福祉系の国家試験の傾向をいつも気にしながら仕事をしている私にとって、国家試験における「奇問、難問」というのは、「ほとんど気にしていない」ものです。

なぜかというと、これで合否をわけるわけではないからです。

まずは頻出問題が解ければ合格できますから細かいことは気にする必要はありません。

重箱の隅をつつくような勉強はやめまよう。

重箱の真ん中にある「メイン」をまず食べてください。メインはだいたい一番美味しいものですし、ご飯がすすみます。このメインが解けるようになれば、点数がとれるようになります。そして国家試験を安心して迎えられるようになりますから。

ご参考になると幸いです。奇問難問に振り回されない!

実はこれが一番大切です。不安を払拭できるといいなと思いつつ書いています。

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