【社会福祉士国家試験】合格ライン90点の壁を超える方法(中級編)点数が伸び悩んでいる時こそこれが大事。

勉強の仕方

国家試験は90点が一応の合格ラインですので、そこが目指すべき1つのラインになります。大変な日もありますし、どうしてもテキストを開く気持ちになれない時もあるでしょう。でも、そこを何とか乗り越えて、90点代に乗せるためには何が必要なのか考えていきます。

でもその90点を超える前に80点を超えるのが大変、そんなことを以前ご紹介しました。

そして次に目指したいのが当然合格ライン90点です。90点に手が届く学生はどんな学生でしょうか。

90点を超える受験生たち

全合格者の合格率は25-30%ですね。皆さんもご存知の通りだと思います。でも、私の周囲だけで見ると、大学生や有料の講座を受講している社会人の合格率は、体感的に50-70%くらいです。

まず大学生は周囲に先生たちがいたり、今勉強したばかりなので相対的に合格率が高いでしょうし、有料の社会人の講座を受けている人たちは本気度が違います。

もっと言えば、本気になっている大学生だけでの合格率は80%を超えています、そして本気になっている社会人も70%を維持しているでしょう。

どのような受験生が90点を超えるのか、そしてそれを目指す学生におすすめしている勉強法をお伝えします。

とても簡単な方法です。でも確実に力がつくので過去問を解くときの参考にしてください。

点数が上がらない時こそ見直してほしい!過去問との向き合い方(付き合い方)

真面目な受講生は過去問を何度も何度もといて、覚えるほど解いてきます。それ自体は必要な姿勢ですし、合格には絶対に必要なプロセスです。

でも時々どうしても結果が出ないことがあります。なぜだろう?と考えているうちに、あることに気が付きました。

それは「過去問の解き方が大切」だということです。「低所得者に対する支援と生活保護制度」の問題を例にあげて説明します。

1 ブースは第一次貧困第二次貧困という概念を用いて貧困の調査を行った

2 エリザベス救貧法は貧民を有能貧民、無能貧民、児童の3つに分類し、無能貧民と児童を救済の対象にした

3 新救貧法では、劣等処遇の原則の考え方に基づいて救済が行われ、ワークハウスが復活した

という3つの選択肢があったとしましょう。

どれが正解なのかと言えば3が正解なのですが、「3が正解だな」「さて、次の設問」という過去問の解き方は非常にもったいないです。

過去問は「問題の傾向」が詰まった宝庫です。これを利用しない手はありません。

1と2の選択肢の「ブース」や「エリザベス救貧法」はよく出題されているキーワードです。ということは、3の選択肢だけでなく、1と2の選択肢についてもしっかり調べないともったいないということなのです。

そこでぜひやっていただきたいのが、誤りの選択肢のどの記載が不適切なのかわかるようになること。これがポイントです。

そして過去問の解説には「その選択肢に関する情報」が詰まっています。しかもレベルが高い過去問の解説には過去問の内容にあわせて皆さんに必要な情報を提供していることが多いです(だからこそ、良い過去問題集は難しいと言われるのですが)。

例えば「1」なら救貧税のこととか教区の監督官のことが書かれていることが多いですし

「2」ならラウントリーとブースの違いや、生活保護基準についての「ラウントリー方式」のことなどが書かれているでしょう。

ここまでできたら90点が見えています

この作業をしながら過去問3年分を5回通った人のほとんどは90点超えるようになります。とても真面目だけど点数が伸びないという場合、選択肢の3をしっかり理解することばかりに目が行き過ぎて(これも大切なのですが)、あとの問題をしっかりと読み込んでいなかったということがほとんどです。

あとはこの作業を

1年かけてするのか(余裕があるので合格しやすい)

半年でできるのか(若干余裕がないので日々の勉強時間を長くとる必要があります)

3か月で完了させる(時間がないので睡眠を少し犠牲にしなくてはならないでしょう)

その違いだと思います。どれも不可能ではありませんが、時間が少ないとそれなりに負荷がかかるので、私は1年、せめて半年をお勧めしたいです。

「過去問だけで合格できる」という表現は、恐らく「色々本を買わなくても、過去問題集をしっかり解けば、過去問題集1冊で何とかなりますよ」という意味だと思います。それには私も同感です。

いいという本に次々飛びつくよりも、過去問題集を1冊しっかり熟読すること、さらに必要なら見やすいテキストを1冊購入すると安心です。

なかなか魔法のような方法はないですが、効果を実感できると思うのでお試しください。

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