オレンジプラン(5か年戦略)から新オレンジプランに見直された理由

高齢者に対する支援と介護保険制度

新オレンジプランについてはこちらをご覧ください。

オレンジプランは2013年から5か年の計画で策定されていたのに、途中で新オレンジプランを策定しています。その理由は何だったのでしょう?

2013年に新オレンジプランが策定されました。その時の柱はこちらの7つ。

①標準的な認知症ケアパス(状態に応じた適切なサービス提供の流れ)
②早期診断・早期対応
③地域での生活を支える医療サービスの構築
④地域での生活を支える介護サービスの構築
⑤地域での日常生活・家族の支援の強化
⑥若年性認知症施策の強化
⑦医療・介護サービスを担う人材の育成

新オレンジプランが下記の7点を柱にしているので

特に⑥~⑦のあたりが、新しい視点ですね。

見直しの経緯

2013年から、オレンジプランによる取り組みが実施されていましたが、ちょうどその翌年2014には「認知症サミット日本後継イベント」が開催されました。

こちらの動画、2時間超ありますが、興味がある方はどうぞ。

認知症サミット日本後継イベント(会場:オーディトリアム)2

世界10か国以上から、300人を超える専門家等の参加があり、「新しいケアと予防のモデル」をテーマに、議論が行われました。

このイベントの開会式で、安倍内閣総理大臣が、「我が国の認知症施策を加速するための新たな戦略を策定するよう、厚生労働大臣に指示いたします」「新たな戦略は、厚生労働省だけでなく、政府一丸となって生活全体を支えるよう取り組むものとします」と宣言しました。

その指示を受け、オレンジプランを修正してできたのが「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」です。

新オレンジプランのまとめ

 「新オレンジプラン」は、オレンジプランから引き継ぎ、改変した7つの柱で構成しています。

そして、オレンジプランの内容をベースに、新しい項目の追加や、目標値の引き上げなどを行いました。また、オレンジプランは厚生労働省内で策定したのに対して、新オレンジプランは関係省庁が共同して策定し、認知症の人の生活全般に及んでいることが特徴です。


  まず、基本的な考え方として、「認知症高齢者等にやさしい地域づくりを推進していくため、認知症の人が住み慣れた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続けるために必要としていることに的確に応えていくことを旨としつつ、以下の7つの柱に沿って、施策を総合的に推進していく」としています。

厚生労働省HPより

オレンジプランと新オレンジプランの比較と、策定経緯でした!

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