こんなご相談メールをいただきました。
(ご相談メールから)
①就職についてです。
精神保健福祉士は活躍の場が広がっていると聞きます。しかし、学校の就職課では
精神科病院または施設だけしか就職先としてみていません。
公務員、社協、学校などがあると思いますが、どのような就職先があるかを教えて頂けませんか。
②国家試験についてです。
学校の授業は理解できていますが、国家試験の文章で問われると普段は理解できる内容も解けません。この対策方法もアドバイス頂けないでしょうか。
①について
私は他の講師より比較的多くの専門学校や大学に出講しているのですが、就職に対する選択肢の広さは学校によってだいぶ違うというのが私の印象です。
公務員や社協等を視野にいれているところもありますが、病院や施設だけを主な就職として決めてしまっているところがあるのも事実です。
もし、ご自身の学校であまり公務員や社協等について情報が入ってこないようでしたら、ご自身で自治体のHPや社協の採用情報などを確認してみてください。
協力してくれるようでしたら、学校の就職課(のような部署がありますか?)等に情報収集をお願いしてみるのも一つの手だと思います。
公務員試験対策講座などをしているところに、受験したいという相談をすると、情報を提供してくれるところもあります。
もし、それらがうまくいかないようでしたら、一度病院等で就職して、力をつけながら、実務経験の年数を積み重ねながら公務員や社協の受験を検討されるといいと思います。
ただ、1点注意してほしいことがあります。
社協は、精神保健福祉士で正規雇用をしてくれるところが少ないです(私の地域では)。社協での正社員を目指すのであれば、いったん契約社員等で入って、社会福祉士をとり、仕事が認められると正社員になるという流れが多いような気がします。
最後に学校についてですが、スクールSWのことでしょうか。こちらも正社員になるのは非常に難しく、家計(生計)を担うことになる方は諦められる方が多いです。時給は決して安くないですが、身分が安定しないのが皆さん悩みのようです。
ご自身の働き方を含めて再検討してみてはいかがでしょうか?
これから、精神保健福祉士の活躍の場は広がってくると推測されていますが、まだ公の制度の中で位置づけられているものはありません。
今はしっかり資格をとった上で、新しい制度ができた時のために色々な分野(病院も施設も)で経験を積むことが大切だと思います。
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②について
こちらは、福祉六法等の条文に慣れる作業が必要だと思われます。講義というのは、テキストに書いてある超難しい言葉を、簡単にわかりやすい形に変えてお話することになると思います。
そうすると、わかりやすい反面、「講義ではわかるのに、問題が解けない」という壁にぶつかります。
それを回避するために、私は講義の中で「今の内容は、国家試験では〇〇〇のように問われる」ということに言及することにしています。それは「条文の表現」に慣れてもらうためです。
もし、授業はわかる、でも問題が解けないということであれば、慣れるまでの間、福祉六法をみて「条文」に慣れることをおススメします。
あるいは、過去問で国家試験の表現を徹底的に叩き込むこと。でも、その表現は条文からきているものがほとんどですから、やはり条文に慣れるのが一番なのかな・・・と思います。
3000円ほどはしますが、こういうもの国家試験の時は一冊もっているといいですよ。特に、わかっているはずなのに、問題になると解けないという場合は、条文に慣れましょう。
また何かあれば前回のようにご質問ください。
お名前が公表されることはありませんので、安心して不安や心配事を送ってください。
応援してます!がんばりましょう!
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