講師がよく言われる「無理難題」とは?

受験にむけてのモチベーションとメンタル

対策講座で「できること」「できないこと」

私の受験対策講座は「緊張感がある」と言われることが多いです。それは、私があえてその空気を作っているので、私の目的通り。ただ、講義が終わったあとは質問しやすいようにできる限りの配慮はしていますが、とにかく講義は切れ味があってシャープな内容になるように努めています。

色々なアプローチの仕方があると思うので、何が正しいのかはわからないのですが、少なくともお金をお支払いいただいて講座を受講していただくのですから、しっかりと必要な知識を持って帰っていただくのが私の役割だと思っています。

だからこそ、私なりにテキストを書いたり、模擬試験の問題を作ったり、問題集の校正の仕事をしながら法改正にしっかり対応できるように準備しますし、出題傾向を踏まえた講座になるように日々精進しているつもりです。

つまり、講師にできることやすべきことは「必要な知識を効率よく提供すること」だと思って仕事をしています。これが「講師ができること」です。

一方で、講師ができないこと(それは講師の仕事ではないと思うもの)は「モチベーションをあげること」だと思っています。もちろん、大学内や専門学校内の講義でたっぷり時間がある時にはモチベーションを維持できるように懸命に取り組んでいるのですが、単発の対策講座となると、そんなことをしている時間がないというのが正直な気持ちです。

「母歴」>「講師歴」の私が悟っていること

私は「講師」である時間より「母」である時間のほうが長いです。母になって22年、講師になって16年ですから母歴のほうが長いのです。

その私が子育てをしていて思ったのは「子どものやる気に影響を与えられるのはせいぜい小学生まで」。中学生あたりから、親からの助言で動くというよりも自分の関心事や自分のモチベーションで動くようになってきました。

何かのコマーシャルで「やるきスイッチ」という言葉が使われていたことがありました。まさにあれです。息子たちのやるきスイッチが入れば親が何も言わなくても頑張ってくれますし、やるきスイッチが入っていない時(息子からみると何を頑張りたいのか見つからない時)に、どんなに周囲がガミガミいっても、全く効果がありません(私に言われるのがうるさくて、適当に聞いてるふりはしていますが)。

つまり、モチベーションをあげられるのは自分だけなのだと思います。

大人になるとなお「自己実現のためのエネルギー」が大事

大人になると、がみがみ言ってくれる人がいなくなります。大学生ならまだご両親がいるかもしれまん。でも小学生の頃のような関りは次第に減ってきているでしょう。子どもの頃は指示してくれる大人や先生がいましたが、大人になればなるほど自由を手に入れるかわりに自分の人生の責任をすべて負わなければならなくなります。

そんな時に家族でもない他人から国家試験に合格する必要性について説かれても、なかなか真剣に聞き入れるのは難しいですよね。だからこそ自分から湧き出るエネルギーが大事なのです。

そしてそのエネルギーは「こうなりたい」と強く念じる自分の姿からうまれるものなのではないかとアラフィフになって改めて感じています。

対策講座はモチベーションをあげるところではない?

どうしてもモチベーションがあがらない時や頑張れない時に誰かの助けが必要であることは痛いほどわかります。私がそういう状況で苦しんでいたのは40歳を超えてから通信の大学院に通っている時でした。日々、孤独との戦い、何度折れそうになったことか。

そんな時、同級生に助けられたり、指導教授に助けられたりしたので、バイザーは必要です。でもそれを対策講座の中でするのはとても難しいですし、ちょっと時間がもったいないなと思います。

もちろん対策講座を受けてモチベーションがあがったとおっしゃる方もおいでですが、できたらやる気を満タンにして対策講座にきてください。

そのためにもまだ受験まで時間がある今の過ごし方が大切です。10月あたりになるとモチベーションとか言ってる場合ではなくなるので。

今だからこそ、なぜ国家試験を受けるのか、自分がどうなりたいのか考えてみてください。

スイッチさえ入れば勝負はこっちのものです。そこまでが意外とうまくいかないものなので、本当になりたい自分は何か?考えてみてください!

社会福祉士として働いている自分を想像した時に、何だか誇らしい気持ちになるのであれば、それが何よりのエネルギーになると思います。

(余談ですが、我が家にもスイッチを見失っている息子が一人おりまして・・・こればかりは自分で見つけるしかないと思うので、焦りつつも静観中。母業も大変です)

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