国家試験では人口推移について問われることがあります。これは公務員試験の時事や社会の問題でも同様です。
今回は平成29年度高齢者白書で人口推移等を確認しましょう。
特に社会保障制度の今後を考える際に人口推移や少子高齢化は大変重要な数字です。
当然これらの問題は「合計特殊出生率」「少子化」「女性の働き方」「介護、医療需要の増加」「介護職の確保」「地域包括ケアシステム」等多くの施策に関連しています。
合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当します。覚えておいてくださいね。
現在日本の人口は1億2000万人ですが、次第に減少し2055年には1億人を下回ることが予測されています。そのため労働力が不足しGDPが維持できないのではないかと懸念されているほどです
我が国の高齢化率は?
次に高齢化率の推移をみましょう。
高齢化率27.3%、高齢者人口は3,459万人、女性のほうがやや人数が多いようです。最近は後期高齢者の増加も顕著になってきました。75歳以上の高齢者が1691万人、総人口の割合は13.3%です。
ではこの高齢化率、海外の高齢化率と比較してどのような特徴があるのでしょうか。
我が国と海外の高齢化率を比較しよう
先進国と比較しても高いことがわかりますし、アジア圏だけで考えると飛びぬけて高齢化率が高いことがわかります。この状況は社会保障の今後を考える際に検討すべき課題になるでしょう。
日本(アジア)は高齢化のスピードが猛烈に早い!
韓国、シンガポール、中国は高齢化率が7%から14%になるまでの期間が日本同様比較的短いですが、その他の先進国と比較するとかなり早いスピードで高齢化率が進んでいたことがわかります。
*高齢率が7%を超えると「高齢化社会」14%を超えると「高齢社会」21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。
これらの数字はこれまで「社会保障」「高齢者に対する支援と介護保険制度」「現代社会と福祉」「公務員試験」で出題されています。必ずテスト前に確認しておきたい数字です。
同様に、合計特殊出生率も確認したい数字ですね。また次の機会に。
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