社会福祉士と精神保健福祉士の共通科目
社会福祉士と精神保健福祉士の受験科目を確認しましょう。
それぞれ共通科目と言われる科目(全11科目)があり、これはどちらの資格を取得する場合も受けていただく科目です。
「午前科目」と呼ばれることも多いです。
- 1人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会とシステム
- 地域福祉の理論と方法
- 行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
共通科目の特徴は「制度」「法律」「歴史」「定義」等の問題が多いことでしょうか。毎年各社の講評をみると「共通科目のほうが難易度が高い」と書かれていることが多いです。
受験生の負担は恐らく専門科目よりこちらの11科目のほうが大きいと思われます。
社会福祉士の専門科目
次に専門科目(午後科目)です。これは社会福祉士になる方だけ受けていただくものです。
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護
社会福祉士を目指す方は共通科目11科目と専門科目8科目で計19科目を受験していただくことになります。
ただ、実際は7就労支援サービスと8更生保護は問題数が4問ずつと少なく、1科目として扱われています。
就労支援サービスと更生保護の合計8問からどれか1問正解することで、0点科目(いわゆる足切り)を防ぐことが可能です。
精神保健福祉士の専門科目
精神保健福祉士は上記の共通科目11科目と下記の専門科目5科目を受験します。
- 精神疾患とその治療
- 精神保健の課題と支援
- 精神保健福祉相談援助の基盤
- 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
- 精神保健福祉に関する制度とサービス 精神障害者の生活支援システム
精神保健福祉士の専門科目は、社会福祉と比較すると「高齢者」や「児童」の分野がないのが相違点でしょうか。
「就労支援サービス」もありませんが、専門科目の5の科目では、精神障害者の就労支援の問題が出るので、どちらでも出題されると思っていただいていいと思います。
専門科目と共通科目 どちらが難しいの?
さて、専門科目と共通科目の勉強、どちらが大変なのでしょうか。
上でも触れた通り、一般的に「共通科目は難しい」「専門科目は勉強しやすい」と言われています。
確かに共通科目は「制度」「法律」「歴史」「人名」「定義」の正しい理解が問われので、やや勉強が大変だと思われるかもしれません。
また、〇〇の調査、〇〇の統計、〇〇白書等がよく出ているので、データやニュースに少し気を付けないといけません。その点をみても負担感があるでしょう。
科目は細分化していますが、各問題の共通点も多いので、体系的に勉強することが大切です。
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