社会福祉士・精神保健福祉士の試験科目|新カリキュラムで何がどう変わるのか

国家試験情報
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社会福祉士と精神保健福祉士のカリキュラムが見直され、国家試験にも反映されました。カリキュラム全体でいうと実習の時間が長くなったことなどが特徴的ですが、ここでは国家試験がどう変わったのかを確認していきます。

社会福祉士と精神保健福祉士は、それぞれ共通科目(12科目)と専門科目(7科目)から構成されています。共通科目は文字通り、どちらの資格の受験者も受ける科目です。専門科目は、それぞれ別途受験していただきます。

社会福祉士:共通科目12+専門科目7=全19科目

共通科目(12科目)

  1. 医学概論
  2. 心理学と心理的支援
  3. 社会学と社会システム
  4. 社会福祉の原理と政策
  5. 社会保障
  6. 権利擁護を支える法制度
  7. 地域福祉と包括的支援体制
  8. 障害者福祉
  9. 刑事司法と福祉
  10. ソーシャルワークの基盤と専門職
  11. ソーシャルワークの理論と方法
  12. 社会福祉調査の基礎

共通科目だけで見ると、「刑事司法と福祉」や「社会福祉調査の基礎」が共通科目に入り、「低所得者に対する支援」が専門科目に移った点が特徴的です。

特に「低所得者に対する支援」は、これまで難しいと言われている共通科目の中で得点源になっていました。それが専門科目に移ったというのは、共通科目の点数が上がりにくくなっているといえると思います。

専門科目(7科目)

  1. 高齢者福祉
  2. 児童・家庭福祉
  3. 貧困に対する支援
  4. 保健医療と福祉
  5. ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
  6. ソーシャルワークの理論と方法(専門)
  7. 福祉サービスの組織と経営

精神保健福祉士:共通科目12+専門科目6=全18科目

専門科目(6科目)

  1. 精神医学と精神科医療
  2. 現代の精神保健の課題と支援
  3. 精神保健福祉の原理
  4. ソーシャルワークの理論と方法(専門)
  5. 精神障害リハビリテーション論
  6. 精神保健福祉制度論

配点と試験時間

  • 総得点129点(1問1点)
  • 共通科目:84問
  • 専門科目:45問
  • 試験時間:共通科目140分、専門科目85分

合格基準は二段構え

①総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した点数以上

②6つの科目群すべてで得点があること

以前は一科目でも0点があると合格できない仕組みになっていました(これが有名な「足切り」です)。それが科目群で考えるようになりましたので、以前のような怖さはなくなったと思います。

6科目群の中身

①医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム

②社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度

③地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉

④ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎

⑤高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉

⑥ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営

精神保健福祉士との関係

共通科目12科目は、社会福祉士と精神保健福祉士でまったく同じです。

ダブルライセンスを目指される方からしてみると、受験科目の多さに驚かれるかもしれません。またそれが、試験勉強の大変さにつながっていると感じられるでしょう。

ところが、意外と出題されるところが重なっていることもあり、効率よく勉強できます。「ダブルライセンスはハードルが高い」というのは、おそらく一般的なイメージです。一緒に受けた方が効率よく勉強できるケースも多いと思います。

同時受験も可能です。精神保健福祉士の専門科目は、社会福祉士の試験日の前日に実施されます。

例年だと、土曜日の午後に精神保健福祉士の専門科目があり、翌日曜日に共通科目を受けていただいて試験終了。ダブルライセンスの方は、そのまま社会福祉士の午後科目(専門科目)を受験して試験終了、となります。

新カリキュラムで変わったこと

第37回(2025年2月)から、新カリキュラムでの出題が始まりました。

主な変更点は、

①「刑事司法と福祉」が新設され、共通科目に

旧カリキュラムでは社会福祉士の専門科目だった「更生保護制度」がベース。時間数も15時間から30時間に拡充されました。

②ソーシャルワーク科目が再編

旧「相談援助の基盤と専門職」「相談援助の理論と方法」が、共通科目と専門科目に分割されました。

③総出題数の見直し

社会福祉士

150問→129問

精神保健福祉士

163問 → 132問

おわりに

社会福祉士養成校だけでなく、看護師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、救急救命士等で講師をしていると、複数のカリキュラム変更をみてきました。カリキュラム変更が行われるのは、決して社会福祉士だけではありません。

ただ、カリキュラムが見直されても、枠組みが変わるだけで、何かが出題範囲から除外されたり、何かが新しく導入されるということは、ほとんどありません。

結局、勉強しないといけないことは、10年前も15年前も、あまり変わっていないような気がします。

ただ、切り口や強調される点は、年々変わります。それにどうやってついて行くのかということは、大切だと思います。

実際にどう変わったかはこちらに詳しく書いてあります。ご参考になると嬉しいです。

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