どうしても勉強がはかどらない日、過去問を開く気持ちになれない時がありますよね。そういう日、「今日はやめた」と1日休むのもいいのですが、私はそういう時こそ、あることに絞って勉強することをおすすめしたいです。
「休む」と決めて何もしない日を作ると、どうしてもペースにムラができてしまいます。疲れている日や、過去問にじっくり取り組む気持ちになれない日は、せめてこれだけしませんか。10分ですみますから。
10分だけ頑張りましょう
今日はマートンです。マートンは1人でいくつもの概念を提唱しているため、国試の選択肢に頻繁に登場する人物です。今日は、その中でも特に重要な2つ、「準拠集団」と「逆機能」に絞って解説します。逆機能を理解するには、その前提となるウェーバーの官僚制論も欠かせません。
準拠集団〜自分が「基準」にしている集団〜
準拠集団とは、人が自分の考え方や行動、価値判断の基準(拠り所)にしている集団のことです。
大事なポイントは、準拠集団は、自分が実際に所属している集団とは限らないということです。例えば、まだ入社していない会社であっても、「この会社の社員らしい振る舞いとはどんなものか」を先取りして考え、そのように行動しようとすることがあります。このように、将来所属したいと考えている集団の価値観を先取りして学ぶことを、マートンは「予期的社会化」と呼びました。
準拠集団は、自分が今いる場所そのもの(所属集団)ではなく、自分が「こうありたい」と思う基準となる集団である、という点を押さえておいてください。
ウェーバー〜官僚制という仕組みを整理した人〜
「逆機能」の話に入る前に、そもそも「官僚制」という仕組みを体系立てて整理したのが、社会学者ウェーバーであることを押さえておく必要があります。
ウェーバーは、規則に基づく職務の遂行、権限の明確な階層構造、文書による管理、といった特徴を持つ組織運営のあり方を「官僚制」として理論化しました。感情や個人的なつながりに左右されず、誰が担当しても同じ結果が出せるという点で、官僚制は合理的で効率的な仕組みだとウェーバーは考えました。
しかし、この官僚制が持つ「規則に忠実である」という性質が、時として組織をうまく機能させなくなることがあります。これを指摘したのが、マートンです。
マートンの逆機能〜官僚制がうまく回らなくなるとき〜
ウェーバーが整理した官僚制は、本来、組織を公平・効率的に運営するために作られたものです。しかし、規則を守ることそのものが目的化してしまい、本来の目的(利用者へのサービス向上など)を見失ってしまうことがあります。マートンは、このように制度や仕組みが、当初意図した良い働き(順機能)とは逆に、うまく機能しなくなってしまう状態を「逆機能」と呼びました。
「規則ばかりにこだわって、肝心の目的を忘れてしまう」という状態、身近な職場でも見覚えがあるのではないでしょうか。これが官僚制の逆機能です。
国試の選択肢では、必ずしも人名とセットで問われるとは限らず、「逆機能」「準拠集団」という概念そのものの理解を問う形で出題されることも多いので、人名だけでなく中身の理解を優先してください。
今日のまとめ
この記事は「頻出!合格のために必ず覚えておきたい人名シリーズ」の一つです。
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お疲れ様でした。

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