私は世界史も日本史も大嫌いでした
学生の頃、世界史や日本史が大嫌いでした。覚えられないのです。母が私の歴史嫌い(苦手)を心配して、歴史の漫画のようなものを買ってくれた記憶がありますが、それでも好きになれませんでした。
私は歴史をストーリーのようにとらえるのは得意ですが、細部を暗記するのが苦手だったのだと思います。歴史の流れを知るのは楽しくても、人名を「一字一句間違えないように答えなさい」と言われると、そういう問題は大の苦手だし、覚えられない子どもでした。
小中高の歴史は、私にとっては苦痛な暗記科目。センター試験では「日本史」と「政治経済・倫理」を選択しました。政治経済は私にとって暗記科目ではなかったのでそこそこの点数でしたが、もう日本史は惨憺たるものだったと記憶しています(たぶん30点代・・・恥)
では国家試験の歴史の問題は「暗記」で対応できるのでしょうか。
「ストーリーを理解して」と講義ではいつもお願いしています
「いいくにつくろう鎌倉幕府」←これ、今でも使われてます?笑「なくようぐいす」もありますよね。国家試験の勉強をしている学生が、このような語呂合わせで年表を覚えようとしていることがあります。
確かに、それで解ける問題が1問もないわけではないので「無駄だ」とは思いません。でも、過去問をよくみてください。何年にそれが起こったのかだけで解ける問題はかなり少ないです。
1922年:健康保険法施行
こんなシンプルな問題が出ているなら適当な語呂合わせで覚えればいいでしょうが、もしこんな問題が出てきたらどうします?
健康保険法は当初ブルーワーカーを対象にしていた
おお・・・こんな問題出題されたら、語呂合わせでは答えられませんよね。
そして実際の国家試験は、後者のような問題が圧倒的に多いです。
つまり〇〇〇〇年<<<<<内容です!
年表は時代背景とともにストーリーを覚えましょう
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対策講座を受講した方の勉強が楽になるのは、歴史や人名を単なる暗記から理解に変えてくれるからだと思います。私たちは日々どうすれば受験生が暗記型の勉強から理解型の勉強に切り替えてくれるのか・・・を模索しています。私はそれらを続けて早15年。
なぜそんなことをしているかと言いますと、私自身が大学受験までの暗記型勉強に苦しみ、そして暗記型勉強等役に立たたないことを身をもって体験しているからです。
だからこそ、専門的に社会保障や社会福祉を勉強する機会を得た時に、時代背景や制度改正が必要になったできごとを深く知ることができたので、私にとって歴史や暗記ではなくなりました。
まさに小学生の頃に好きだったストーリーで歴史を見ることが許されるようになったので、不思議なもので今は日本史も世界史も好きになりました。もう暗記しているかを試されることがなくなったからでしょう。
国家試験の問題は年表の( )埋め問題など出題されません。ストーリーや内容を理解していれば、正解に結びつく問題がほとんどです。
もし一問一答で覚えているかどうかを確認したいのであれば、年表だけを覚えるタイプのものよりも、法律の内容などを理解できるタイプのもののほうが有用だと思います。
今すぐ、過去問を!
さあ、今すぐ過去3ー5年ほどの過去問を見てください。
ほら、歴史の問題は語呂合わせではないなということがお分かりいただけたと思います。
国試全体でみると、語呂合わせでいけるタイプの問題もあります。例えば「しにごろ(42~56)」のような語呂合わせ。←私はこの語呂合わせ好きではないので使いませんが、受験生には強烈にインパクトがある語呂合わせのようです。ちなみにこれは出産手当金が受給できる期間。
でも、歴史の問題は「背景」と「内容」が大切です。ストーリーで前後関係を把握して、なぜその時代のそんなことが起こったのか?を理解すると、国家試験が「解ける」問題にかわりますよ。
こんなに歴史が苦手だった私がとけるのですから大丈夫です。ストーリーを覚えましょう。もしストーリー(流れ)が掴めないようなテキストを使っているのであれば、そのテキスト、少し暗記型に偏っているかもしれません。その時はウィキレベルでいいので、流れを掴めるようなサイトを見つけて、歴史をストーリーでとらえるようにしてみてください。
歴史の問題のとらえ方が変わりますよ。これ本当です。
コメント
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