国家試験の勉強をしていると必ず出てくる「ごちゃごちゃする単語」「違いがわからないくなる単語」「似てる単語」そこをすっきりさせたい時に読んでほしい「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」です。
今回のテーマは「都市社会学」
今回すっきりさせたいのは、都市社会学でおなじみの3つの理論、同心円地帯理論・アーバニズム・下位文化理論です。
どれも「都市」がテーマですが、実は「誰が」「何に注目して」「どう主張したか」がバラバラです。ひとつずつ整理していきましょう。
① 同心円地帯理論(バージェス)
シカゴ学派のバージェスが提唱。都市の空間構造に注目した理論です。
都市は中心部から同心円状に広がっていくと考え、次のようなゾーンに分けました。
- 中心業務地区(ループ)
- 遷移地帯(スラム化しやすいエリア)
- 労働者住宅地帯
- 住宅地帯
- 通勤者地帯
イメージ図

ポイントは、「都市はどんな形に広がるか」を図式化した理論だということ。それが人の心理や生活様式にどう影響を与えるかについては考えていません。ただどのような地帯になりやすいのかを「地図」で表しました。
② アーバニズム(ワース)
シカゴ学派のワースが提唱。都市の人口規模・密度・異質性という3要素が、人々の生活様式や心理に与える影響に注目しました。
都市化が進むと、匿名性が高まり、人間関係が表面的・打算的になり、伝統的な地域社会のつながりが弱まる、という考え方です。いわゆる「都市病理」的な見方の代表格です。
もともとは医学の用語である「病理学」を社会学(特に都市社会学)に応用したもので、1920年代から1930年代にかけてアメリカのシカゴ学派を中心に研究が進みました。都市という巨大な有機体が、特定の歪みによって「不健康な状態」に陥る現象を指します。社会的病理(スラム街の形成、社会的孤立等)、
物理的・環境的病理(渋滞、大気汚染、衛生環境の悪化)、精神的・身体的病理(人間関係の希薄化に伴う不安感や連帯感の喪失)に分類される。
ポイントは、「都市に住むとどんな生活様式になるか」を論じた理論だということ。空間構造ではなく、人の生き方・心理面にフォーカスしています。
→都市社会学ではありませんが・・・こちらもチェック!ワースは都市化の進展により、伝統的な地域社会のつながりが弱くなる→コミュニティ喪失論を提唱しています。これに対してウェルマンは「喪失してない、形を変えただけだ」という解放論を展開しています。
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③ 下位文化理論(フィッシャー)
フィッシャーが、ワースのアーバニズム論を批判する形で提唱しました。
ワースは都市化を「都市病理」と結び付けています。「都市化で人間関係が希薄になる」→「都市化は問題なのだ」と主張しているのです。
一方フィッシャーは人口規模が大きく密度が高いからこそ、多様な下位文化(サブカルチャー)が形成されやすいと反論しました。
都市には同じ趣味や背景を持つ人が集まりやすく、そこに独自のコミュニティやネットワークが生まれるからこそ都市部は似たような価値観をもっている人に出会うチャンスが増え豊かで楽しいだ、という考え方です。
同じ都市化という現象を、
ワースは「人間関係の希薄化」
フィッシャーは「多様な下位文化の形成」と、
別の視点でとらえています。
すっきり整理:比較表
| 提唱者 | 注目した点 | 結論 | |
|---|---|---|---|
| 同心円地帯理論 | バージェス | 都市の空間構造 | 都市は同心円状に拡大する |
| アーバニズム | ワース | 人口規模・密度・異質性 | 人間関係が希薄化・表面化する |
| 下位文化理論 | フィッシャー | 人口規模・密度(ワースと同じ変数) | 多様な下位文化が形成される |
都会派か?田舎派か?
皆さんは都会派?それとも田舎派?私は子どもの頃も大人になってからも転勤で色々なところに移り住み、今は関西圏に住んでいます。関西圏のいいところは「程よく都会で程よく田舎」というところ。何でもそろっていますが人間関係もそこそこ濃密で、そして色々な文化に接することもできる・・・アーバニズムと下位文化理論を少しづつ「いいとこどり?」していて、とても快適です。関西大好きです!
この記事は「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」の一つです。
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