【頻出!すっきり整理したい単語シリーズ】ライフサイクル・ライフステージ・ライフスタイル・生活構造・家族周期・ライフコース・コーホートの違い

社会学と社会システム
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国家試験の勉強をしていると必ず出てくる「ごちゃごちゃする単語」「違いがわからないくなる単語」「似てる単語」そこをすっきりさせたい時に読んでほしい「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」です。

今回のテーマは「人生・生活を表す紛らわしい7つの言葉」

今回すっきりさせたいのは、国試の頻出ワード、ライフサイクル・ライフステージ・ライフスタイル・生活構造・家族周期・ライフコース・コーホートです。

7つも並んでいますが、2つのグループにわけて整理すれば大丈夫。

①のグループ

「人生は決まった段階を通る」と考える → ライフサイクル・ライフステージ・家族周期・生活構造・ライフスタイル

②のグループ

その前提に疑問を投げかけた→ ライフコース・コーホート

この対立さえ頭に入れば、あとは枝分かれを追うだけです。順番に見ていきましょう。

① ライフサイクル

人の一生に見られる規則的な変化のパターンのことです。誰もが、うまれて→子ども時代を過ごし→成長して→就職して結婚し→子育てを経験して→年を重ねていく というように、似たような段階を似たような順番で通っていく、という前提に立った考え方です。

ポイントは、「人生には共通する型がある」という前提の言葉だということ。

② ライフステージ

①の「型」を実際に区切った一つ一つの段階を指す言葉です。乳児期・児童期・学齢期・青年期・成人期・老年期など、人の発達段階に対応した区分そのものを指します。

ライフサイクルが「人生全体の流れ」だとすると、ライフステージはその流れを輪切りにした一コマ一コマです。

ポイントは、ライフサイクルという「型」を構成するパーツだということ。

③ 家族周期

②の考え方を、個人ではなく家族単位で見たものです。結婚・子どもの出生・配偶者の死亡といった、家族に起こるライフイベントが、決まった順番で展開していくという規則性を説明する概念です。結婚を機に成立する多くの家族に、共通して見られるパターンとされています。

ポイントは、ライフサイクルの発想を「家族」に当てはめたものだということ。ここまでの3つは、すべて「決まった型・段階がある」という同じ土俵の言葉です。

④ 生活構造

ここからは少し軸が変わります。これは「人生の段階」の話ではなく、ある時点の暮らし方の話になります。

生活構造は、仕事のシフトや収入、家族構成など、本人の意志だけでは簡単に動かせない、生活を規定する枠組みのことです。たとえば夜勤のある仕事に就いていれば、その勤務形態が生活のリズムそのものを強制的に決めてしまいますよね。それが生活構造です。

イメージで言うなら、家の「骨組み・間取り」です。

ポイントは、外側から与えられている「生活の枠組み」だということ。

⑤ ライフスタイル

④で決まった「枠組み」の中で、本人が実際にどう生きているか、何を大事にしているかという中身の部分です。

同じような収入・同じような勤務形態(=同じ生活構造)の人でも、休日の過ごし方やお金の使い方は人それぞれですよね。それがライフスタイルです。

イメージで言うなら、同じ間取りの中の「インテリア・センス」です。

ポイントは、生活構造という「枠」の中で本人が選んでいる「もの・こと」だということ。

⑥ ライフコース

さて、ここからが本題です。

ライフサイクル論は長らく「人はみんな同じ順番で人生の段階を通る」という前提でした。ところが20世紀後半、女性の社会進出や離婚の増加、雇用の多様化などが進み、「みんな同じ経路を辿る」という前提そのものが崩れてきました。

決定打になったのがエルダーの研究です。エルダーは、子ども時代に「世界恐慌」を経験した人たちを追跡調査しました。すると、同じ時代に生まれていても(同じコーホートでも)、恐慌によって家計がどれだけ打撃を受けたかによって、その後の人生の経路がまったく違うことがわかったのです。「同じ時代を生きた」ことは同じでも、「その時代にどう遭遇したか」で人生は枝分かれする、というわけです。

ここから生まれたのが、「人生は決まった段階を通るもの」ではなく「個人が、いつ・どんな時代に、どんな出来事に遭遇したかによって形作られる軌道」と捉えるライフコースという発想です。

ポイントは、「ステージ・型」という発想そのものを手放し、個々のライフイベントと時代背景に注目する言葉だということ。ライフサイクル・ライフステージとは、そもそも土俵が違います。

⑦ コーホート

⑥の話に出てきた「同じ時代に生まれた」という部分を指す言葉です。

特定の出来事を同時に経験した人たちの集団のことで、代表例が出生コーホート(たとえば1947〜1949年生まれの「団塊の世代」)です。同じ時期に結婚した人たちの集団を指す「結婚コーホート」もあります。

ライフコース論では、「同じコーホートに属していても、個々の出来事への遭遇の仕方によって人生の経路は分かれる」という形で使われます。

ポイントは、「個人」ではなく「同じ時代を生きた集団」を指す言葉だということ。

すっきり整理:比較表

用語ひとことで言うと
ライフサイクル誰もが辿る共通の変化パターン
ライフステージライフサイクルを区切った一段階
家族周期ライフサイクルを「家族」に当てはめたもの
生活構造生活を規定する外側の枠組み(間取り)
ライフスタイル枠の中で本人が選ぶ生き方(インテリア)
ライフコース時代とイベントで形作られる個人の軌道
コーホート同じ時代を生きた人たちの集団

国試対策のコツ

一番のポイントは、「みんな同じ段階を通る」とライフサイクル、「個人によって経路が違う・時代背景による」と書いてあればライフコース、というですね。

振り返ってみると

自分の人生を振り返ると、子育ての時期はまさに「養育期」「教育期」、今はまさに「排出期」・・・型通りに進んだ気がする一方で、私はちょうど第二次ベビーブーム世代なので、進学も就職も「同世代人口が多い」ことによる競争や制約に、ずっと振り回されてきた気もします。大きな枠でみると、超氷河期世代でもありますしね。

同じ「養育期」「教育期」という段階を通っていても、その中身は団塊ジュニアという時代背景によって形作られていた・・・そう考えると、ライフサイクルの型と、ライフコース・コーホートの視点は、決して対立するものではなく、両方が同時に自分の人生を説明しているんだなと、書きながら妙に納得しました。

この記事は「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」の一つです。

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