国家試験の勉強をしていると必ず出てくる「ごちゃごちゃする単語」「違いがわからないくなる単語」「似てる単語」そこをすっきりさせたい時に読んでほしい「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」です。
今回のテーマは「法人格を取得するときの手続きの違い」
今回すっきりさせたいのは、準則主義・認証主義・認可主義・認定です。どれも「法人になるための手続き」の話なのですが、「行政がどれくらい関わってくるか」が全然違います。
4つまとめて理解するコツは、行政の関与が薄い順に並べることです。
準則主義 → 認証主義 → 認可主義 → 認定
順番に見ていきましょう。
① 準則主義:行政の判断は入らない
法律で定められた要件を満たし、登記さえすれば法人格が与えられる方式です。行政庁の許可・確認は一切必要ありません。
- 一般社団法人・一般財団法人
- 株式会社
- 労働者協同組合
は全部、準則主義です。「登記すれば即成立」という手軽さが特徴で、発起人・社員の数さえ揃えば、比較的スピーディーに法人を立ち上げられます。
実は、皆さんが受けている社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験を実施しているのは、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(通称ソ教連)です。まさに準則主義で設立された一般社団法人の実例ですね。
② 認証主義:行政は「確認」するだけ
所轄庁による「認証」が必要な方式です。認証とは、法律上の要件を満たしているかどうかを行政が形式的に確認する手続きで、行政の裁量的な判断はほとんど入りません。
- NPO法人
がこの代表例です。NPO法人の設立には社員が10人以上必要で、所轄庁の認証を受けて初めて法人格が発生します。
ポイントは、「要件を満たしているか、行政がチェックだけする」方式だということ。認可のような裁量による判断が行われないのがポイントです。
③ 認可主義:行政の実質的な判断が入る
所轄庁による「認可」が必要な方式です。認可は認証よりも一歩踏み込んでいて、行政庁が実質的な裁量をもって判断します。
- 社会福祉法人
が代表例です。社会福祉法人の設立には所轄庁の認可が必要で、単に書類要件を満たしているかだけでなく、事業の適正性なども踏まえて行政が判断します。
ポイントは、「行政が中身まで見て、実質的に判断する」方式だということ。認証より一段階、行政の関与が強くなります。
④ 認定:すでにある法人に”お墨付き”を与える
ここまでの3つは「そもそも法人格をどう取得するか」の話でしたが、認定は少し性格が違います。すでに法人格を持っている団体に対して、一定の基準を満たしているかを行政が審査し、特別な地位や呼称を追加で与える仕組みです。
↓びっくりするくらい最近の国試に出題される法人が並んでおります
- 社会福祉連携推進法人(まず一般社団法人を設立→その後、所轄庁から認定を受ける)
- 認定NPO法人(まずNPO法人として認証を受ける→その後、税制優遇のために別途認定を受ける)
- 公益社団法人・公益財団法人(まず一般社団法人・一般財団法人を設立→公益認定等委員会から公益認定を受ける)
実はこれも身近な例があります。将来入会することになる社会福祉士会も、1996年に社団法人として設立され、2014年に公益社団法人へ移行しています。つまり「まず一般(社団)を立ち上げてから、公益の認定を受ける」という2階建て構造そのものです。
ポイントは、「土台の法人格の上に、追加のお墨付きが乗る」2階建て方式だということ。準則主義・認証主義・認可主義とは、そもそも話のレイヤーが違う点には注意してください。
すっきり整理:比較表
| 用語 | 行政の関与 | 代表例 |
|---|---|---|
| 準則主義 | なし(登記のみ) | 一般社団法人・一般財団法人、株式会社、労働者協同組合 |
| 認証主義 | 確認のみ | NPO法人 |
| 認可主義 | 実質的な裁量判断 | 社会福祉法人 |
| 認定 | 既存の法人格への追加審査 | 社会福祉連携推進法人、認定NPO法人、公益社団法人・公益財団法人 |
国試対策のポイント
一番のポイントは、準則主義・認証主義・認可主義は「行政の関与の強さ」の順番になっているという点と、認定だけは「土台となる法人格が既にある」という前提が違うという点です。
「社会福祉連携推進法人」「認定NPO法人」「公益社団法人」が出てきたら、まず土台の法人格(一般社団法人・NPO法人)を思い出し、そのうえに認定が乗っている、という2階建て構造を思い浮かべましょう。
39回の試験でも、この「まず一般社団法人を立ち上げてから認定を受ける」という2段階の流れそのものが問われています。単に名称を覚えるだけでなく、手続きの順番まで押さえておくことが得点につながりそうです。
社会福祉連携法人と労働者協同組合についてはこちらの記事のご参考になさってください

この記事は「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」の一つです。
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これで完成版です。あとはお任せしますね!


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