どうしても勉強がはかどらない日、過去問を開く気持ちになれない時、疲れている日・・・そんなときはさくっと人名を覚える日にしましょう。10分で読み終わる「頻出人名シリーズ」です。
ブルデューとパットナム、どちらも社会学で頻出の概念を残した人物ですが、実は2人とも「つながり」に注目しているという共通点があります。ただし、その「つながり」を誰の視点から見ているかが、まったく違います。そこに着目しながら頭をすっきりさせましょう!
ブルデュー〜個人の資本としてのつながり〜
ブルデューは、人が持つ資産を、経済資本(お金や不動産)、文化資本(学歴や教養、言葉遣いなどの文化的な素養)、社会関係資本(人脈)という3つに分類しました。
「なぜ裕福な家庭の子どもは、学業で成功しやすいのか」という問いに対し、ブルデューは、お金の余裕だけでなく、家庭の中で自然と身につく言葉遣いや教養(文化資本)が影響していると考えました。この文化資本が、幼少期からの環境を通じて、その人のものの見方・振る舞い方の体系として身体に刻まれたものを、「ハビトゥス」と呼びます。
ブルデューは「社会関係資本(人脈)」にも言及していますが、これはあくまで個人がどれだけ有利な人脈を持っているかという、個人の資産としてのつながりです。文化資本もハビトゥスも社会関係資本も、すべて「この人個人が何を持っているか」という視点で捉えられている点がポイントです。
「親の社会的地位や人脈」も一種の隠れた資産(社会関係資本)であり、それが子供に不平等に引き継がれることで格差が固定化されると論じました。現代社会にあてはめると、親のコネで就職が決まるとか、有力者と知り合いで色々と根回ししてくれる・・・といった感じでしょうか。うまくいく「実力ではなく、親が持っている人脈という資産の差で勝負が決まってしまう構造」そのものです。
パットナム〜社会全体を動かす資本としてのつながり〜
一方パットナムは、この「つながり」を、個人の資産としてではなく、地域社会全体を動かす資源として捉え直しました。これが「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」です。
パットナムは、ソーシャルキャピタルを構成する3つの要素として、ネットワーク・信頼・互酬性の規範を挙げています。地域の中で人々がつながり合い、互いに信頼し、「持ちつ持たれつ」の関係(互酬性)が根づいている社会ほど、人々の協調行動が活発になり、地域社会や民主主義がうまく機能する、と考えました。
ここで大事なのは、パットナムが見ているのは、「この人個人が得をするか」ではなく、「その地域・社会全体が、うまく回るかどうか」だという点です。
2人の違いを一言でまとめると
ブルデューとパットナムは、「個人の視点か、社会全体の視点か」という点で、見ている場所がまったく違います。
- ブルデュー: つながりも含め、個人が持つ資産としての資本(文化資本、社会関係資本、ハビトゥス)
- パットナム: つながりを、社会全体を動かす資源として捉えた概念(ソーシャルキャピタル)
同じ「資本」という言葉が出てきたら、まず「これは個人の話か、社会全体の話か」「ブルデューとパットナムか」を確認しましょう。
この記事は「頻出!合格のために必ず覚えておきたい人名シリーズ」の一つです。
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お疲れ様でした。

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