合格点は90点という呪縛
過去問を解いた時、模擬試験を受けた時・・・90点に届いていなかった時の焦りは、受験生なら誰でも感じたことがあるのではないでしょうか。
私の場合は、受講生の皆さんが合格点に手が届かない時に心底焦ります。
何か改善できることはないか、今から本番に間に合わせるためにはどんな勉強が良いかを一緒に考え、合格できる方法をあれこれ考えます。
そして、模擬試験等で85点、90点を超えはじめると安定感が出てくるので、受験生を安心して送りだすことができるようになります。
そうなんですよね。
国家試験の合格点が90点であることを意識せざるを得ないので、90点とれるようにならなければ・・・という気持ちになりやすいです。これが「国家試験」のプレッシャーだと思います。
このプレッシャーはエネルギーとなっていい方向に作用することもありますが、妙な焦りにつながってしまい、あまりいい方向に作用しない時もあります。
少し、気分を変えてみませんか?
国家試験は90点を意識してしまうテストであることは、確かなのですが。少し考え方を変えるといいのではないか?と思うことがあります。
そして、このことは焦っている学生に毎年のように伝えています。
焦りやすい方や、ついつい余裕がなくなってしまう方はこのことを覚えておいてください。
国家試験は「90点とれないと受からない」のではなく
国家試験は「50問までは間違っても合格できる」
ということを。
90点とれないと合格できないといわれるとプレッシャーですが
50問までは間違っても大丈夫といわれると、少し気持ちが楽になりませんか。
特に、小さな自分のミスを気にしてしまう方や、クヨクヨしてしまいがちな方には、落ち着いて構えて勉強していただくために、50問は間違っても問題ないから、少しだけゆったりした気持ちで勉強しようと話すようにしています。
難問で動揺しない、難問にぶつかった時こそ50問は・・・
難しい問題や、ほとんど見たことがないデータの問題が出題されると、かなり動揺します。ドキドキしますし、冷や汗がでてくるように感じる時もあります。
でも、そんな時こそ開き直ってください。「この1問で合否が決定するわけではない。50問は間違っても大丈夫なのだから」と。
きっと、皆さんのお隣の方も前後の方も思っています。「この問題見たことがない」って。なぜなら、私たちはみな過去問を前提にして勉強しているわけですから、一定程度勉強している人はだいたいわかるのです。「これは過去に出題されたことがないな」ということを。
そんな時は、軽く流しましょう。他の受験生も解けていないはずですから、これは合否に直結しない、と。
この「開き直り」が国家試験には大切です。
でもこの合格するための「開き直り」には、普段からの積み重ねが大切です。最初から開き直っていると、なかなか勉強する気持ちになれないので、知識がある程度定着するまではコツコツやってみてください。
そしてある程度のところまで到達したら、50問は間違えても問題がないのだから、「細かいことは気にせずに、やるべきことをやろう」と切り替えていくことが大切です。
この切り替えがうまい人は国家試験には断然有利です。
正確とは言えないかもしれませんが、計算をしてみましょう。
18科目(実際は19科目ですが就労支援と更生保護はあわせて1科目と想定しています)で、いくつまでは間違っても合格できるでしょうか。
計算すると2.7問までは問題ありません。科目によって点数が取得しやすい科目や問題数が多い科目がありますから、苦手な科目はもう少し間違ったとしても十分合格圏内に入ります。
「緻密さ」が重視されがちな国家試験ですが
「大胆さ」「図太さ」「開き直り」も大いに役に立ちますので
細かいことが気になるし、心配性だなと思う方は
「大胆」「図太く」「開き直る」ことができるようになると、勉強中も楽になりますし、本番の時も焦らずにすみます。
メンタルの安定とある程度の図太さは国家試験には絶対的に有利です。当日に向かってもののとらえ方や考え方が「楽観的」になれるように意識してみませんか。
大丈夫ですよ。50問も間違っていいのですから。
50点間違っても大丈夫と「手を抜く」のはあまり賛成できませんが、もし、少し疲れているなとか、90点というプレッシャーに押しつぶれされそうだなと思ったら、肩の力を抜いて休憩してください。
私は断然コーヒー派ですが、皆さんは何がリラックスできますか。自分で自分を追い込みそうなときには、少し休んで「50点間違っても大丈夫」と気持ちを落ち着かせてくださいね。「メンタルバランス」のためにも。
私の事務所にも常備しているコーヒー。格安ですが毎日飲むには申し分ない品質です。各大学の講師控室にもよくおいてありますよ。
下のチョコレートは、合格率が高い大学の学生の中で人気があることを知ったチョコレートです。女子大なので講義の合間に甘いものを食べたいんですよね(皆さん、よく甘いものを食べています)。
その時に、「食べるならGABAを」「メンタルバランスチョコレートを」と思うのが健気で、応援したくなります。
以上、90点の呪縛に押しつぶされそうになった時の対応方法でした。
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