私は記憶力なんて全然よくない凡人なのです
誤解のないようにまず言わせてくださいね。私は小中高校と普通の成績でした。大学に進学して銀行に勤めましたが、色々な縁がうまく重なっただけで抜群に成績が良かったわけではありません。
でも、銀行を退職した後に出会った社会保障や社会福祉の勉強は本当に楽しかった・・・私の場合は少し変わった経歴なのかもしれませんが、法学部で社会保障を学び、大学院に進学しました。社会福祉学科等を卒業したわけではなかったので、一般の福祉学科卒業者と感覚の違いを感じることがありますが、その視点の違いが私の特徴&強みなのかもしれません。
一方で、学部から社会福祉を勉強しているわけではないので社会福祉に関する視野の狭さを感じることがありました。これは後に福祉学の大学院に進学して勉強するチャンスをいただいたので、解決しましたが、当時は私の引け目になっていました。
以上が私の簡単な経歴です。
私は結婚し出産してから大学院に進学しているので、「自分のしたいこと」と「持てる時間」に折り合いをつけて勉強する努力はしましたが、決して頭は良くありません。でも今は社会福祉士の国家試験対策であれば、ほとんどテキストを見ずに講義ができます。なぜ頭が良いわけでもない私がそれができるのか、お教えします。
繰り返し、繰り返し、繰り返し、これしかないでしょう
皆さんも日々勉強に勤しまれていると思うのですが、私も勉強のお手伝いをするために講義や講座を通じて話したり書いたりする仕事を10年以上続けています。
それもいくつかの大学等でほぼ同じスピードで講義が進んでいきますから、同じことを週に何度も話しているわけです。使っているテキストが多少違っても、結局書いている内容は同じですから、覚えますよね。これだけ同じことを話せば。
ここだけの話、私は前期の月曜日に日に4回、全く同じことを話しています。午前、午後、夜間と同じことを4回もです。対象者によって話し方を変えることはあっても、「医療保険」「介護保険」等の内容をアレンジするわけではないので、結局同じことを話し続けているわけです(対象者が違うので、飽きるということはありませんが)。
さらに、この曜日の対象者は高校卒業したばかりの学生が8割を超えています。いかに易しい言葉に置き換えて、社会保障や社会福祉の学びを楽しんでもらえるのかが大切です。こんなことを10年以上生業にしているわけですから、テキストの内容も頭に入っているということです。
ある大学で先生にめちゃくちゃ感心されたことがありました
私の中では当たり前のことになっていたのですが、気が付いたらテキストを全く見ずに講義をしていました。そのことに気が付いたのは、ある国家試験対策の担当をしている大学教員が私の講義を見に来てくださって「先生って本当にテキスト見ませんよね。頭に入っているんですか?」と言われた時。それまでテキストを見ずに講義をしていることさえ自分で気が付いていませんでした。
でも、そのことを指摘され後は自分でもよくわかりました。テキスト見てないなってこと。一応、ページ数を学生に知らせたい時は何ページをみてくださいという案内のためにテキストに目を落とすことはあるのですが、まあほぼ内容は見なくても頭に入ってます。
なぜ私の頭の中に内容が入っているのか。もうおわかりですよね。ただ単に何回も何回も同じことを繰り返し繰り返し話しているからです。これだけ反復させられれば、誰でも覚えてしまうということだと思います。
苦手な分野こそ、友達や家族相手に講義してみてください
今日、障害者総合支援法の勉強をしたとします。それなら、その内容を友達相手に講義してみてください。家族でも子どもでもいいです。わからないことがあれば相手に質問してもらいましょう。それに答えられるかどうか?を確認することも勉強になります。
他人にわかりやすく話すことは、自分で内容を消化していなければならないので、ただわかることよりもっとハードルがあがります。でもそれができるようになっているのであれば、確実に力がついているということです。
私は仕事で知らず知らずのうちにそれをしていました(させられていました)。ですので消化するための勉強はしっかりしたつもりですが、それが頭の中に残っているのはただの反復作業の賜物です。決して私の能力の高さではありませんので誤解のないように。
苦手なものこそ、もう飽きたと思うほど繰り返しましょう。そうすればいつの間にか刷り込まれます。2回でダメなら3回、3回でダメなら4回。5回反復すればさすがに覚えてくるはずです。
反復こそ強いものはない。
そのことは決して頭がいいわけではない私が「テキスト丸覚えできている」のですから、間違いないと確信しています。
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