解決志向アプローチとは
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たくさんあるので、読む順番もご紹介しています。
解決志向アプローチは、ド・シェイザーらが示したものです。名前がついているとおり、解決に向けて将来に焦点をあてるという考え方です。そのため原因を追及したり、過去を振り返ったり、なぜそうなるかを掘り下げたりしません。
今クライエントが持っているリソース、つまり支援者が与えるものではなく、すでに本人が持っているものを活用して、将来の解決に焦点を当てます。問題が解決した状態を思い描き、それを実現していくことを目指し、そこからクライエントの社会的機能の向上につなげます。
質問の技法
解決志向アプローチには、特徴的な質問の技法があります。4点です。
ミラクル・クエスチョン
「奇跡が起こって、何もかもうまくいくとしたらどうなると思いますか」
「問題が解決したら、どのようなことにチャレンジしたいですか」
解決した状態を、具体的に思い描いてもらう問いかけです。
スケーリング・クエスチョン
「最悪な状況が0、何もかも解決したのが10だとしたら、今は何点になりますか」
現在の状態を数字にしてもらう問いかけです。
コーピング・クエスチョン
「その状況で、どうやってやってこられたのですか」
「その大変な状況の中で、どのように対応されたのですか」
うまくいっていない中でも、自分にいかに強みがあるかに気づくよう促す技法です。
エクセプション・クエスチョン
「少しでも楽だった日はありましたか。その日は、どんな一日でしたか」
「学校に行くことができた日は、どんな一日でしたか」
エクセプション(exception)は「例外」という意味です。ずっと同じ状態が続いているように見えても、少し状態が良かった日や、普段できないことができた日があります。これを例外的な状況と捉え、そのときどういう状況だったか、どういう1日だったか、どういうことをしたのかを質問します。
過去問を確認しましょう
第29回問題100
解決志向アプローチに関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 問題の原因の追求よりも、クライエントのリソースを活用することを重視する。
2 ヒューマンシステムを言語システムとして捉える。
3 対話を、専門家ネットワークと個人的ネットワークの間に生まれるものと捉える。
4 個人と環境の継続的な相互作用により、変化が起こると考える。
5 クライエントが自分の人生を描き出す対話のパートナーとなる。
解説
正答は1です。
1→○ 解決志向アプローチは問題の原因を追及せず、将来を見据え、クライエントのリソースを活用します。
2→× 言語システムとして捉えるのは、コラボレイティヴ・アプローチなど、対話そのものを軸にする立場の考え方です。
3→× 専門家ネットワークと個人的ネットワークの間という捉え方も、解決志向アプローチのものではありません。
4→× 個人と環境の継続的な相互作用に着目するのは、エコロジカルアプローチです。
5→× 人生を描き出す対話のパートナーという役割は、ナラティヴアプローチの説明になります。
第30回問題101
Cさん(9歳)は不登校であり、ソーシャルワーカーが自宅を訪問した。登校できる日が徐々に減ってきている。「行きたいと思っているが、朝起きると体が動かず、登校することができない」と言っている。解決志向アプローチに基づく対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 学校に行くことができない原因の分析を行う。
2 変える必要のある考え方や行動について伝える。
3 家族の問題の克服を目指す。
4 学校に行き、授業を受ける必要性を強く意識させる。
5 学校に行くことができた日の状況や行動に焦点を当てる。
解説
正答は5です。
1→× 原因の分析は行いません。
2→× 支援者の側から変えるべき点を指示する形になっています。
3→× 家族の問題に焦点を移しています。
4→× 必要性を意識させるのは、解決した状態を描いてもらうこととは別です。
5→○ できた日に焦点を当てる、エクセプション・クエスチョンに該当します。
第36回問題115
選択肢の一部を抜粋します。ソーシャルワーカーの解決志向アプローチに基づく問いかけとして、適切なものを2つ選ぶ問題です。
1 「もし奇跡が起こって何もかもうまくいくとしたら,どうなると思いますか?」
2 「最悪な状況を 0 ,何もかも解決したのが 10 なら,今は何点になりますか?」
3 「Bさんが『もう無理かも』と思ったのは,どのようなときですか?」
4 「Bさんが想像する,最悪の事態はどのようなものでしょうか?」
5 「今,Bさんが抱える状況の根本の原因は何だと思いますか?」
解説
正答は1と2です。
1→○ ミラクル・クエスチョンです。
2→○ スケーリング・クエスチョンです。
3→× 困難だった場面を尋ねており、解決した状態には向かっていません。
4→× 最悪の事態を想像してもらう問いかけは、解決イメージとは逆になります。
5→× 根本の原因を尋ねています。解決志向アプローチは原因を追及しません。
第33回問題101
選択肢の一部を抜粋します。
クライエントの問題の解決へのイメージに焦点を当て、問題が解決した状態を実現することにより、クライエントの社会的機能の向上を目指す。
解説
→× 機能的アプローチに関する問題での出題です。これは解決志向アプローチの記述になります。
第34回問題99
選択肢の一部を抜粋します。
問題の原因を追求するよりも、クライエントの解決イメージを重視するのは、ジャーメインのエコロジカルアプローチである。
解説
→× 解決志向アプローチの記述です。
すっきり整理
| 提唱者 | ド・シェイザー |
| キーワード | 原因の追求より解決イメージ/リソースの活用 |
| 質問の技法 | ミラクル・クエスチョン/スケーリング・クエスチョン/コーピング・クエスチョン/エクセプション・クエスチョン |
| ひとことで | なぜそうなったかではなく、解決した状態から考える |


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