【計算書類シリーズ③】事業活動計算書|1年間のもうけと減価償却 貸借対照表との関係

頻出!すっきり整理したい単語シリーズ
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この記事は、社会福祉法人の計算書類シリーズ(全3回)の1つです。

次の順番で読むと、計算書類がすっきり整理できます。

3つの計算書類をすっきり整理(全体像)
貸借対照表の読み方
③事業活動計算書と減価償却 ←今読んでいる記事

前回までで、社会福祉法人の3つの計算書類の「違い」(1本目)と、一番よく出る貸借対照表(2本目)を整理しました。今回は、貸借対照表に次いでよく出る事業活動計算書を取り上げます。あわせて、この分野でよく問われる減価償却も、ここで整理します。

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まず全体像:1年間の「もうけ」を出す書類

事業活動計算書は、1年間の収益費用を記録して、その差額を示す計算書類です。ざっくり言えば、収益 − 費用 を計算し、この計算式から算出された数字を増減差額と言います。この差額がプラスなら黒字、マイナスなら赤字ということです。1年間の事業で、純資産がどれだけ増えたか・減ったかを表します。

収益は、事業活動で得たお金です。社会福祉法人だと、中心になるのは介護報酬や自立支援給付費といったサービス活動による収益(事業をやって受け取る対価)になります。ほかに、寄附金、補助金、利用者からの利用料なども収益に入ります。ざっくり言えば「事業をして稼いだ・受け取った」側ですね。

費用は、その事業を行うために出ていったお金、かかったコストです。いちばん大きいのは人件費(職員給与)です。ほかに、給食材料費や水道光熱費などの事業費、事務にかかる事務費、減価償却費も費用に入ります。*原価償却費は頻出単語なので詳細は後ほど。

企業会計でいう損益計算書にあたる書類、と言われます。会社が「1年でいくら儲けたか」を出すのと同じ発想ですね。ただし社会福祉法人は非営利なので、「儲け」そのものより「事業を続けていけるか」に重きが置かれています。

イメージは、前回も出てきた「1年間の成績表」。1年を終えて渡される通信簿です。

【過去問】「事業活動計算書は、企業会計の損益計算書に相当する」→ 。この言い回し、そのまま覚えておきたいですね。

「フロー」の書類:貸借対照表とのつながり

前回、「事業活動計算書はフロー、貸借対照表はストック」という切り口を紹介しました。事業活動計算書は、1年間の流れ(フロー)を示す書類です。

この分野の勉強に必要な2大計算書類は貸借対照表と事業活動計算書でしが、この2つの書類はつながっています。

事業活動計算書で計算した1年間のもうけ(増減差額)は、そのまま貸借対照表の「純資産の部」に積み上がっていきます。毎年の黒字が、純資産という「蓄え(ストック)」に溜まっていくイメージです。フロー(1年の流れ)が、ストック(蓄え)に流れ込む、という関係です。

私たちの家計もそうなりますよ。今年は頑張って稼いだ!家賃や教育費を全部払っても、ちゃんと現金が残った!そのお金は貯蓄(純資産)としてストックされるというイメージです。

過去問チェックしましょう

事業活動計算書は一時点の財務状況を示す
→ ✕。一時点を示すのは貸借対照表。事業活動計算書は「1年間」の書類です。

頻出!減価償却

この分野で必ず出てくるのが減価償却です。

減価償却とは、土地を除く建物や車両などの固定資産について、その資産を使う年数にわたって、少しずつ費用として計上していく会計上のルールです。固定資産は「形あるもの」ですのでいつか使えなくなります。その点「土地」はいつまでも使えるので減価償却がありません。「いつか使えなくなるもの」に対して使う会計上の計算方法が「減価償却」です。

たとえば、2026年に400万円の車を買ったとします。そしてこの車を4年間かけて使うとしましょう。この400万円を、2026年の会計処理で一度に計算するのではなく、4年間で100万円ずつに分けて費用にしていく――そんなイメージです(実際の年数や配分の方法は資産ごとに決まっていますが、ここではあくまでもイメージで)。

確かに2026年しか使わないならともかく4年かけて車を使っていくのであれば、4で割って計上したほうが、帳簿としても実態にあっているような感じがしますね。

「減価償却費は資金収支計算書に計上する」という問題が出たらどうでしょうか?

→ 。減価償却費が載るのは事業活動計算書ですね。

資金収支計算書は、実際にお金が動いた記録です(以前の記事で書いた通り家計簿みたいなものですから)。2年目以降は実際にはお金が動いていないので、掲載されません。これはあくまでも会計上の処理として100万円ずつ使ったことにしようという会計上の手続きです。

すっきり整理:事業活動計算書のポイント

何を示す?1年間の収益−費用=もうけ(純資産の増減)
いつの情報?1年間(フロー)
企業会計だと損益計算書に相当
もうけの行き先貸借対照表の「純資産の部」に積み上がる
減価償却費事業活動計算書に計上(資金収支計算書ではない)

さて、これで計算書類の記事は全て完成しました。

これだけわかれば計算書類は、ある程度安心して解けるはずですよ。お試しください!

計算書類の全体像を見たい方はこちら

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一番よく出る貸借対照表を攻略したい方はこちら

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この記事は「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」の一つです。

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「頻出!すっきり整理したい単語シリーズ」

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