人口の推移(社会保障でも社会学でも)
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人口の推移は、社会保障でも社会学でも出題されます。
この分野の数字は、合計特殊出生率、少子化、女性の働き方、介護や医療の需要の増加、介護職の確保、地域包括ケアシステムなど、多くの施策とつながっています。
日本の将来推計人口
国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに公表しているのが、日本の将来推計人口です。試験で使われるのは、令和5年推計の出生中位・死亡中位の数字です。
この表から読み取れることを、順に確認しましょう。
総人口は7割程度まで減り続ける予測です
2020年に1億2,615万人だった総人口は、2056年に1億人を割り、2070年には8,700万人になると推計されています。2020年の約7割です。
0〜14歳も15〜64歳も継続的に減少傾向です
0〜14歳人口は2020年の1,503万人から2070年の797万人へ、15〜64歳人口は7,509万人から4,535万人へ、いずれも一貫して減り続けます。途中で増加に転じることは予測されていません。
65歳以上人口は2043年がピークです
65歳以上人口は2043年の3,953万人がピークで、その後は減少に転じます。
高齢化率は上昇し続けます
高齢化率は、2020年の28.6%から2070年には38.7%まで上がります。3.5人に1人が高齢者だった状態から、2.6人に1人になるということです。
65歳以上人口が2043年をピークに減っていきますが、0〜14歳人口と15〜64歳人口の減り方のほうが大きいので、高齢化率は上がります。
直近の実績も押さえておきましょう
2025年10月1日現在の高齢化率は29.4%です。2025年の合計特殊出生率は1.14で、出生数は67万1,236人と10年連続の減少、過去最少となりました。
令和5年推計では2025年の合計特殊出生率を1.27と仮定していましたので、実際は推計よりも少子化が進んでいることになります。
用語も確認しておきましょう
数字だけでなく、用語の定義もそのまま問われます。
合計特殊出生率は、15歳(×18歳)から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものです。1人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子どもの数に相当します。
生産年齢人口は、15歳から64歳までの人口です。
人口置換水準は、人口が増えも減りもしない状態を保つために必要な合計特殊出生率の水準です。日本では2.07程度とされています。乳児や妊産婦の死亡率が高い国ほど高い水準が必要になりますので、先進国よりも発展途上国のほうが高くなります。
団塊の世代は、1947年から1949年に生まれた人々です。1971年から1974年生まれは団塊ジュニアで、こちらと入れ替えた選択肢が出ています。
過去問を確認しましょう
第36回問題49
「国立社会保障・人口問題研究所の人口推計」に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。
1 2020 年から 2045 年にかけて, 0 ~14 歳人口は増加する。
2 2020 年から 2045 年にかけて,高齢化率は上昇する。
3 2020 年から 2045 年にかけて,15~64 歳人口は増加する。
4 65 歳以上人口は,2045 年には 5,000 万人を超えている。
5 2020 年から 2045 年にかけて,総人口は半減する。
(注)「国立社会保障・人口問題研究所の人口推計」とは,「日本の将来推計人口(令和 5 年推計)」の出生中位(死亡中位)の仮定の場合を指す。
解説
正答は2です。
1→× 0〜14歳人口は1,503万人から1,103万人へ減少します。
2→○ 高齢化率は28.6%から36.3%へ上昇します。
3→× 15〜64歳人口は7,509万人から5,832万人へ減少します。
4→× 2045年の65歳以上人口は3,945万人です。5,000万人を超えることはありません。
5→× 総人口は1億2,615万人から1億880万人になります。半減はしません。
第38回問題15
人口統計で用いられる用語に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 人口学的方程式とは,出生数から死亡数を減じることにより人口を求める計算式である。
2 合計特殊出生率は,18 歳から 49 歳までの女性の年齢別出生率を足し上げて算出する。
3 生産年齢人口は,ある年の 15 歳から 69 歳までの者の総数である。
4 団塊の世代とは,1971 年から 1974 年生まれの人々である。
5 人口置換水準は,先進国より発展途上国の方が高い。
解説
正答は5です。
1→× 出生数から死亡数を減じたものは自然増減です。人口学的方程式は、期首の人口に出生数を加え、死亡数を減じ、転入数を加え、転出数を減じて期末の人口を求めるものです。
2→× 15歳から49歳までです。
3→× 15歳から64歳までです。
4→× 1947年から1949年生まれです。1971年から1974年生まれは団塊ジュニアです。
5→○ 記述のとおりです。乳児や妊産婦の死亡率が高い国ほど、人口を維持するために必要な出生率が高くなります。
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