実存主義アプローチとは
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たくさんあるので、読む順番もご紹介しています。
クリルが実存主義思想をソーシャルワークに取り入れたアプローチです。
人は、他者や社会とのつながりを失い、自分の存在意味を見いだせない疎外の状態に苦しむことがあります。実存主義アプローチは、その苦悩から目をそらさせるのではなく、クライエント自身が苦悩の意味を問い、自分の生き方を主体的に選び取っていく過程を支えます。
キーワードは「苦悩の意味」「疎外からの解放」
問題を取り除くことよりも、その経験にどんな意味を見いだすかを重視します。他者とのつながりの回復を通じて、疎外からの解放を目指します。哲学の色が濃く、他のアプローチと少し視点が違うように感じられる方も多いのではないでしょうか。
国家試験では、実存主義アプローチについて次のように出題されました。
○「実存主義アプローチでは,クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために,他者とのつながりを形成することで,自らの生きる意味を把握し,疎外からの解放を目指す。」(第36回問題100)
×「行動変容アプローチでは、クライエントの主体的な意思決定や自己選択が重視され、自分の行動と決定によって生きる意味を見いだすことを促す。」(第35回問題99)→これは行動変容アプローチではなく、実存主義アプローチのことです。
×「実存主義アプローチでは、その接触段階で、クライエントの動機づけ・能力・機会についてのソーシャルワーカーからの探求がなされる。」(第35回問題99)→これは実存主義アプローチではなく、問題解決アプローチのことです。
過去問を解いてみましょう
第36回問題100
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 機能的アプローチでは, 4 つのPを実践の構成要素として,クライエントのコンピテンス,動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。
2 問題解決アプローチでは,女性にとっての差別や抑圧などの社会的現実を顕在化させ,個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指す。
3 ユニタリーアプローチでは,ソーシャルワーカーが所属する機関の機能と専門職の役割機能の活用を重視し,クライエントのもつ意志の力を十分に発揮できるよう促すことを目指す。
4 実存主義アプローチでは,クライエントが自我に囚われた状態から抜け出すために,他者とのつながりを形成することで,自らの生きる意味を把握し,疎外からの解放を目指す。
5 フェミニストアプローチでは,システム理論に基づいて問題を定義し,ソーシャルワーカーのクライエントに対する教育的役割を重視し,段階的に目的を達成することを目指す。
解説
1→×これは機能的アプローチではなく、問題解決アプローチ(パールマン)のことです。
2→×これは問題解決アプローチではなく、フェミニストアプローチのことです。
3→×これはユニタリーアプローチではなく、機能的アプローチのことです。「機関の機能」と「意志の力」の二つがそろっています。
4→○実存主義アプローチの説明です。
5→×フェミニストアプローチは、女性が受けている差別や抑圧という社会的現実に目を向けるアプローチです。
第35回問題99
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 行動変容アプローチでは、クライエントの主体的な意思決定や自己選択が重視され、自分の行動と決定によって生きる意味を見いだすことを促す。
2 問題解決アプローチでは、クライエントのニーズを機関の機能との関係で明確化し、援助過程の中で、社会的機能を高めるための力の解放を焦点とする。
3 実存主義アプローチでは、その接触段階で、クライエントの動機づけ・能力・機会についてのソーシャルワーカーからの探求がなされる。
4 ナラティヴアプローチでは、クライエントのドミナントストーリーを変容させることを目指し、オルタナティヴストーリーを作り上げ、人生を再構築するよう促す。
5 機能的アプローチでは、ターゲット問題を明確化し、クライエントが優先順位をつけ、短期処遇を目指す。
解説
1→×これは行動変容アプローチではなく、実存主義アプローチのことです。
2→×これは問題解決アプローチではなく、機能的アプローチのことです。
3→×これは実存主義アプローチではなく、問題解決アプローチのことです。動機づけ・能力・機会は、パールマンが示したものです。
4→○ナラティヴアプローチの説明です。
5→×これは機能的アプローチではなく、課題中心アプローチのことです。
すっきり整理
ほかのアプローチと、読む順番についての記事はこちら
→ソーシャルワークのアプローチ 記事一覧|読む順番と提唱者・人名


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