【頻出!相談援助のアプローチシリーズ⑪】解決志向アプローチ(ド・シェイザー)

相談援助

この記事は「頻出!相談援助のアプローチシリーズ」の一つです。
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解決志向アプローチとは

解決志向アプローチは、ド・シェイザーらが示したものです。
解決志向アプローチという名前がついているぐらいなので、解決に向けて将来に焦点をあてるという考えです。そのため原因を追及したり、過去を振り返ったり、なぜそうなるかを掘り下げたりしません。今クライエントが持っているリソース(支援者が与えたりするものではなくすでに持っているもの)を活用して将来の解決に焦点を当てるアプローチ方法です。

問題が解決した状態を思い描き、それを実現していくことを目指します。
そこからクライエントの社会的機能の向上を目指します。

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質問の技法

解決志向アプローチには、特徴的な質問の技法があります。

ミラクル・クエスチョン
「奇跡が起こって、何もかもうまくいくとしたらどうなると思いますか」
「問題が解決したら、どのようなことにチャレンジしたいですか」
解決した状態を、具体的に思い描いてもらう問いかけです。

スケーリング・クエスチョン
「最悪な状況が0、何もかも解決したのが10だとしたら、今は何点になりますか」。
現在の状態を数字にしてもらう問いかけです。

コーピング・クエスチョン
「その状況で、どうやってやってこられたのですか」。
「その大変な状況の中で、どのように対応されたのですか」。
うまくいっていない中でも、自身にいかに強みがあるか気づくように促す技法です。

エクセプション・クエスチョン
「少しでも楽だった日はありましたか。その日は、どんな一日でしたか」。
「学校に行くことができた日は、どんな一日でしたか」。
エクセプション(exception)は「例外」という意味です。ずっと同じ状態が続いているように見えても、少し状態が良かった日や、普段できないことができた日があります。これを「例外的」な状況ととらえ、そのときどういう状況だったか、どういう1日だったか、どういうことをしたのかについて質問します。

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過去問を確認しましょう

第29回 問100
解決志向アプローチに関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 問題の原因の追求よりも、クライエントのリソースを活用することを重視する。
2 ヒューマンシステムを言語システムとして捉える。
3 対話を、専門家ネットワークと個人的ネットワークの間に生まれるものと捉える。
4 個人と環境の継続的な相互作用により、変化が起こると考える。
5 クライエントが自分の人生を描き出す対話のパートナーとなる。

→正答は1です。解決志向アプローチは問題の原因を追及せず、将来を見据え、クライエントのリソースを活用します。

第30回 問101
Cさん(9歳)は不登校であり、ソーシャルワーカーが自宅を訪問した。登校できる日が徐々に減ってきている。「行きたいと思っているが、朝起きると体が動かず、登校することができない」と言っている。解決志向アプローチに基づく対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1 学校に行くことができない原因の分析を行う。
2 変える必要のある考え方や行動について伝える。
3 家族の問題の克服を目指す。
4 学校に行き、授業を受ける必要性を強く意識させる。
5 学校に行くことができた日の状況や行動に焦点を当てる。

→正答は5 エクセプション・クエスチョンに該当します。

第33回 問101
クライエントの問題の解決へのイメージに焦点を当て、問題を解決した状態を実現することにより、クライエントの社会的機能の向上を目指すのは、機能的アプローチである。
→× 解決志向アプローチのことです。

第34回 問99
問題の原因を追求するよりも、クライエントの解決イメージを重視するのは、ジャーメインのエコロジカルアプローチである。
→× 解決志向アプローチのことです。

第36回 問115
ソーシャルワーカーの解決志向アプローチに基づく問いかけとして、適切なものを2つ選びなさい。

1 「奇跡が起こって、何もかもうまくいくとしたらどうなると思いますか」
2 「最悪な状況が0、何もかも解決したのが10、今は何点になりますか」
3 「もう無理かもと思ったのは、どのようなときですか」
4 「Bさんが想像する最悪の事態は、どういうものですか」
5 「Bさんが抱える状況の根本の原因は何だと思いますか」

→正答は1と2 1がミラクルクエスチョン、2がスケーリングクエスチョンです。

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すっきり整理

提唱者ド・シェイザー
キーワード原因の追求より解決イメージ/リソースの活用/ミラクル・クエスチョン/スケーリング・クエスチョン/コーピング・クエスチョン/エクセプション・クエスチョン
ひとことでなぜそうなったかではなく、解決した状態から考える

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