【頻出!人名シリーズ②】サッチャーとブレア、ハイエクとフリードマン|自由主義と第三の道をわかりやすく解説

頻出 必ず覚えておきたい人名シリーズ


どうしても勉強がはかどらない日、過去問を開く気持ちになれない時がありますよね。そういう日、「今日はやめた」と1日休むのもいいのですが、私はそういう時こそ、あることに絞って勉強することをおすすめしたいです。

「休む」と決めて何もしない日を作ると、どうしてもペースにムラができてしまいます。疲れている日や、過去問にじっくり取り組む気持ちになれない日は、せめてこれだけしませんか。10分ですみますから。

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10分だけ頑張りましょう

今日は「社会福祉の原理と政策」で頻出の、政策思想の系譜を作った5人です。自由主義側の4人と、それに対抗する「第三の道」を掲げた1人、あわせて覚えると対立構造ごと頭に入ります。

まず、大きな流れを確認します。

「大きな政府か、小さな政府か」は、社会福祉の歴史を貫く一番大きな対立軸です。自由主義の系譜は、国家の介入を最小限にし、個人の自由と市場のはたらきを重視する考え方。一方、その対抗軸として1990年代に登場したのが、「第三の道」という第三の選択肢でした。

今日、覚えてほしいのが以下の5人です。

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アダム・スミス|自由放任主義の出発点

「経済学の父」と呼ばれるアダム・スミスは、著書『国富論』で、個人が自分の利益を追求すれば、「見えざる手」に導かれて社会全体の利益にもつながる、という考え方を示しました。

アダム・スミス(1723-1790) 出典:Wikimedia Commons(パブリック・ドメイン)
政府による市場への介入を最小限にする「自由放任主義(レッセフェール)」の考え方は、後の「小さな政府」路線の源流となっています。国家試験では、福祉の話をしているのに、いきなり経済学者の名前が出てくるので戸惑う方も多いのですが、社会福祉の政策思想の土台には、必ずこの自由主義の系譜があると押さえておいてください。

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ハイエク|福祉国家は自由を脅かす

ハイエクは、政府が経済や社会保障に強く介入する「福祉国家」のあり方に対して、個人の自由を脅かすものであると警鐘を鳴らした経済学者です。

フリードリヒ・ハイエク(1899-1992) 撮影者不詳/Wikimedia CommonsCC BY-SA 3.0
国家が「良かれ」と思って計画的に資源を配分しようとすることが、結果的に個人の自由な選択を奪い、全体主義につながりかねない、という主張です。福祉を「充実させればさせるほど良い」と単純に考えがちな私たちに、別の視点を突きつけてくる人物として覚えておきましょう。

フリードマン|「負の所得税」は現金給付

フリードマンは、生活保護のような複雑な制度の代わりに、「負の所得税」という仕組みを提案しました。

ミルトン・フリードマン(1912-2006) 撮影:Bachrach Studios/出典:Wikimedia Commons

これは、一定の所得水準を下回る人に対して、不足分の一定割合を現金で給付するという構想です。

「自由主義者なのに、現金給付?」と、違和感を覚えるかもしれませんが、フリードマンの狙いは、決して社会保障の給付を手厚くすることではありません。むしろ逆で、複雑に入り組んだ制度や、それを支える行政の無駄を省き、シンプルな現金給付ひとつに一本化しようとした構想です。「大きな政府」への警戒心から出てきた発想である、という点は押さえておいてください。

サッチャー|新自由主義の実践者

サッチャーは、イギリスの首相として、国有企業の民営化や、社会保障の見直しなど、自由主義(新自由主義)の考え方を実際の政策として推し進めた人物です。1979年、長年の経済停滞(いわゆる「英国病」)と財政危機を背景に首相となっており、福祉を手厚くする余力がなかったという財政的な事情も、小さな政府路線を後押ししたとよく説明されます。

マーガレット・サッチャー(1925-2013) 出典:Wikimedia Commons
「小さな政府」路線を、思想ではなく現実の政治として実行に移した象徴的存在として覚えておきましょう。

ブレア|サッチャーへの対抗軸「第三の道」

ブレアは、サッチャー流の新自由主義(小さな政府・自己責任)とも、旧来の社会民主主義(大きな政府・手厚い給付)とも違う、「第三の道」という路線を掲げたイギリスの首相です。

GWB: NATO summit. Lord Robinson bilat. Opening of summit. NATO.
トニー・ブレア(1953-) 出典:Wikimedia Commons(パブリック・ドメイン)

市場の効率性を認めつつも、教育や雇用など「機会の平等」への公的な投資は行う、という中間的な立場です。この「第三の道」の理論的な設計図を作ったのが、ブレアのブレーンだった社会学者アンソニー・ギデンズです。ブレアが政治家として実践し、ギデンズが学者として理論化した、という関係で覚えておきましょう。

アンソニー・ギデンズ(1938-) 撮影:Szusi/CC BY-SA 3.0

国家試験では、サッチャーと対比される形で問われることが多いので、「サッチャー=新自由主義」「ブレア=第三の道」とセットで覚えておくと混同しません。ブレアは、サッチャー流の新自由主義(小さな政府・自己責任)とも、旧来の社会民主主義(大きな政府・手厚い給付)とも違う、「第三の道」という路線を掲げたイギリスの首相です。財政の効率性を認めつつも、教育や雇用など「機会の平等」への公的な投資は行う、という中間的な立場です。

今日のまとめ

この記事は「頻出!合格のために必ず覚えておきたい人名シリーズ」の一つです。他の回はこちらから

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お疲れ様でした。


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