39回国家試験用 生活のしづらさなどに関する調査(令和4年)|グラフで覚える障害者の実態

第39回社会福祉士国家試験まで
あと―日
精神保健福祉士1日目まであと―日
→ひとことコラム(毎朝更新)
→科目別一問一答(更新中)
生活のしづらさなどに関する調査 グラフで覚える障害者の実態 最新データ
スポンサーリンク

生活のしづらさなどに関する調査とは

生活のしづらさなどに関する調査は、厚生労働省が、在宅で暮らす障害児・者の生活の実態を調べる調査です。毎年ではなく、数年に1回行われていて、これまで平成23年、平成28年、令和4年に行われました。

最新は令和4年の調査で、次の調査は、令和8年11月に行われますので、第39回の受験生が覚えるべきデータは、令和4年の調査のデータということになります。

この調査は、第31回、第32回、第33回、第34回、第37回の5回出題されており、障害者の分野のデータの中で、最も優先順位が高いデータです。

ただし、調査の項目は回によって少し変わるため、この記事では、毎回調べられている項目を前半に書き、以前の調査にはあって令和4年の調査にはない項目を、出題された問題の目安として後半に載せます。

まずは、手帳の人数、身体障害の種類と原因、年齢、親との同居の順に押さえましょう。それぞれの数字には理由があるので、暗記に偏りすぎないよう、背景を考えながら理解しましょう。

この記事の○×は、出題当時の数値ではなく、令和4年の調査の数値で判定しています。

スポンサーリンク

手帳の人数

障害者手帳は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の三つです。令和4年の調査では、身体障害者手帳が最も多く、415.9万人です。

障害者手帳の所持者数(平成28年と令和4年)平成28年令和4年身体障害者手帳428.7万人415.9万人△3.0% ↘精神障害者保健福祉手帳84.1万人120.3万人+43.0% ↗療育手帳96.2万人114.0万人+18.5% ↗右端の数字は、平成28年からの増減。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

〇精神障害者保健福祉手帳は、43.0%増えて、大きく増加しています。療育手帳を上回りました。
〇療育手帳も、18.5%増えて、増加しています。障害者白書は、知的障害への認知度が高まり、療育手帳を取る人が増えたことを、増加の一因としています。
〇身体障害者手帳だけが、3.0%減っています。

国家試験では、次のように出題されました。
×「障害者手帳の種類別でみると、精神障害者保健福祉手帳所持者数が最も多い。」(第31回問題56)→最も多いのは身体障害者手帳です。
×「障害者手帳の種類別でみると、療育手帳所持者が最も多い。」(第34回問題56)→最も多いのは身体障害者手帳です。
×「療育手帳所持者数は、前回の調査時よりも減少している。」(第31回問題56)→療育手帳は増えています。

スポンサーリンク

身体障害の種類

身体障害者手帳所持者の中で、最も多いのは肢体不自由で、次が内部障害です。0〜17歳の身体障害児も、ほぼ同じ順番です。

身体障害の種類(令和4年)身体障害者(全体)38.0%32.8%9.1%6.613.5%身体障害児(0〜17歳)55.2%16.7%9.4%6.311.5%肢体不自由内部障害聴覚・言語障害視覚障害不詳身体障害児の割合は、人数から著者が算出。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

国家試験では、次のように出題されました。
○「身体障害者手帳所持者のうち、障害の種類で最も多いのは肢体不自由である。」(第34回問題56)
×「身体障害者手帳所持者のうち、障害の種類で最も多いのは内部障害である。」(第31回問題56)→内部障害は2番目です。
×「身体障害者手帳を所持している身体障害児(0〜17歳)では、内部障害が最も多い。」(第32回問題56)→身体障害児でも、肢体不自由が最も多くなっています。

スポンサーリンク

身体障害の原因

身体障害の原因で最も多いのは、病気です。けがや生まれた時からの障害よりも、病気によって身体障害を持つ人が多くなっています。

身体障害の原因(令和4年)身体障害者手帳62.9%10.6%9.7%12.0%病気生まれた時から事故・けが加齢その他・わからない・不詳65歳以上に限っても、病気が67.4%で最も多い。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

国家試験では、次のように出題されました。
×「65歳以上の障害者手帳所持者の「障害の原因」は、「事故・けが」が最も多い。」(第33回問題56)→最も多いのは病気です。

スポンサーリンク

年齢

手帳の種類別の年齢(令和4年)身体障害者手帳19.3%71.2%精神障害者保健福祉手帳23.8%47.2%22.5%療育手帳24.8%36.3%22.4%14.6%0〜17歳18〜39歳40〜64歳65歳以上不詳年齢の区分は、調査の年齢階級を著者がまとめたもの。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

〇身体障害者手帳を持つ人は、65歳以上が7割を超えています。
〇精神障害者保健福祉手帳を持つ人は、50〜59歳(20.4%)>40〜49歳(19.3%)>70歳以上(17.3%)>30〜39歳(13.1%)の順に多くなっています。
〇療育手帳を持つ人は、18〜39歳が最も多く、次いで0〜17歳が多くなっています。

国家試験では、次のように出題されました。
○「身体障害者手帳所持者のうち、65歳以上の者は3分の2を超えている。」(第31回問題56)→71.2%です。
×「身体障害者手帳所持者のうち、65歳以上の者は半分に満たない。」(第34回問題56)→71.2%です。
×「在宅の身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも65歳以上の者の割合が高い。」(第37回問題52)→身体は71.2%、知的は14.6%です。
×「精神障害者保健福祉手帳所持者のうち、最も多い年齢階級は「20歳〜29歳」である。」(第31回問題56)→最も多いのは50〜59歳です。

スポンサーリンク

親との同居

ここまでの数字から、親と同居している人の割合の違いも説明できます。療育手帳の対象者は中途障害ではないため、19〜64歳の手帳対象者は91.2%が親と同居しています。

一方、身体障害者手帳所持者は、中高年になってから病気で障害を持つ人が多くなっています。結婚したあとに障害を有する場合も少なくなく、19〜64歳では、親(47.5%)より配偶者(48.8%)と暮らしている人のほうが多くなっています。

19〜64歳で一緒に暮らしている人(令和4年)配偶者親療育手帳4.2%91.2%精神障害者保健福祉手帳25.6%68.8%身体障害者手帳48.8%47.5%複数回答。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

国家試験では、次のように出題されました。
×「19歳以上65歳未満の在宅の身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも親との同居率が低い。」(第37回問題52)→知的障害者(91.2%)のほうが、身体障害者(47.5%)より高くなっています。

サービスの利用

65歳未満の手帳所持者のうち、障害福祉サービスを利用している人は47.1%で、半数に届きません。65歳以上の手帳所持者で、介護保険の要介護・要支援の認定を受けている人は約4割です。

障害福祉サービスの利用(65歳未満の手帳所持者、令和4年)65歳未満47.1%45.0%7.9利用している利用していない不詳割合は、人数から著者が算出。令和4年生活のしづらさなどに関する調査をもとに著者が作成した図です。無断転載・複製はご遠慮ください。

国家試験では、次のように出題されました。
×「「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「障害者総合支援法」に基づく福祉サービスを利用している者は半数を超えている。」(第32回問題56)→47.1%で、半数に届きません。
×「65歳以上の障害者手帳所持者の3分の2以上が、介護保険法に基づくサービスを利用している。」(第33回問題56)→要介護・要支援の認定を受けている人が約4割です。

外出と収入

〇外出の頻度で最も多いのは、「1日に1回程度」です。
〇19〜64歳の手帳所持者の収入で最も多い区分は、「8万円以上15万円未満」です。

国家試験では、次のように出題されました。
×「「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「外出の状況」をみると、「1ヶ月に1〜2日程度」が最も多い。」(第32回問題56)→最も多いのは「1日に1回程度」です。
×「18歳以上65歳未満の障害者手帳所持者のうち、一月当たりの平均収入として18万円〜21万円未満と答えた者が最も多い。」(第34回問題56)→最も多い区分は「8万円以上15万円未満」です。

スポンサーリンク

以前の調査にあった項目

次の項目は、平成28年の調査にはありましたが、令和4年の調査にはありません。こういう問題が出題された、という目安として載せておきます。

〇今後の暮らしの希望
「「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「今後の暮らしの希望」をみると、「施設で暮らしたい」が最も多い。」(第32回問題56、出題時の正答は×)
〇生活のしづらさの有無
「65歳未満の障害者手帳所持者で、「特に生活のしづらさは無かった」と答えた者は半数を超えている。」(第33回問題56、出題時の正答は×)
〇困った時の相談相手
「「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「困った時の相談相手」をみると、家族が最も多い。」(第32回問題56、出題時の正答は○)
「障害者手帳所持者のうち、困った時の相談相手として、相談支援機関と答えた者が最も多い。」(第34回問題56、出題時の正答は×)

令和4年の調査には、日常的に支えている「主な支援者」の項目があり、最も多いのは家族・親戚(68.0%)です。

過去問を解いてみましょう

解説は、最新の数値に基づいています。

第31回 問題56

「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」における障害者の実態に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 障害者手帳の種類別でみると、精神障害者保健福祉手帳所持者数が最も多い。
2 身体障害者手帳所持者のうち、65歳以上の者は3分の2を超えている。
3 療育手帳所持者数は、前回の調査時(平成23年)よりも減少している。
4 精神障害者保健福祉手帳所持者のうち、最も多い年齢階級は「20歳〜29歳」である。
5 身体障害者手帳所持者のうち、障害の種類で最も多いのは内部障害である。

解説

1→× 最も多いのは身体障害者手帳(415.9万人)です。
2→○ 65歳以上は71.2%で、3分の2を超えています。
3→× 療育手帳は114.0万人で、前回より増えています。
4→× 最も多いのは50〜59歳です。
5→× 最も多いのは肢体不自由で、内部障害は2番目です。

スポンサーリンク

第32回 問題56

「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における障害児・者の実態に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 身体障害者手帳を所持している身体障害児(0〜17歳)では、内部障害が最も多い。
2 「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「障害者総合支援法」に基づく福祉サービスを利用している者は半数を超えている。
3 「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「今後の暮らしの希望」をみると、「施設で暮らしたい」が最も多い。
4 「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「困った時の相談相手」をみると、家族が最も多い。
5 「障害者手帳所持者等」(65歳未満)で、「外出の状況」をみると、「1ヶ月に1〜2日程度」が最も多い。

(注)1「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
(注)2「障害者手帳所持者等」とは、障害者手帳所持者及び障害者手帳非所持でかつ「障害者総合支援法」に基づく自立支援給付等を受けている者のことである。

解説

1→× 障害児でも肢体不自由が最も多くなっています。
2→× 65歳未満の手帳所持者で障害福祉サービスを利用している人は47.1%で、半数に届きません。
3→× 令和4年の調査には、この項目がありません。
4→○ 令和4年の調査には「困った時の相談相手」の項目はありません。日常的に支えている「主な支援者」では、家族・親戚が最も多くなっています。
5→× 最も多いのは「1日に1回程度」です。

スポンサーリンク

第33回 問題56

厚生労働省の「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」及び「社会福祉施設等調査」(2018年(平成30年))に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 65歳未満の障害者手帳所持者で、「特に生活のしづらさは無かった」と答えた者は半数を超えている。
2 就労移行支援サービス、就労継続支援(A型)サービス及び就労継続支援(B型)サービスのうち、利用実人員が最も多いのは就労継続支援(B型)サービスである。
3 65歳以上の障害者手帳所持者の「障害の原因」は、「事故・けが」が最も多い。
4 障害児通所支援等事業所のうち、利用実人員が最も多いのは、児童発達支援サービスである。
5 65歳以上の障害者手帳所持者の3分の2以上が、介護保険法に基づくサービスを利用している。

解説

1→× 令和4年の調査には、この項目がありません。
2→○ 令和6年の調査でも、利用実人員が最も多いのは就労継続支援B型です。
3→× 最も多いのは病気です。
4→× 最も多いのは放課後等デイサービスです。
5→× 65歳以上の手帳所持者で、要介護・要支援の認定を受けている人は約4割です。3分の2には届きません。

スポンサーリンク

第34回 問題56

「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における障害者の実態に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 身体障害者手帳所持者のうち、65歳以上の者は半分に満たない。
2 身体障害者手帳所持者のうち、障害の種類で最も多いのは肢体不自由である。
3 障害者手帳所持者のうち、困った時の相談相手として、相談支援機関と答えた者が最も多い。
4 18歳以上65歳未満の障害者手帳所持者のうち、一月当たりの平均収入として18万円〜21万円未満と答えた者が最も多い。
5 障害者手帳の種類別でみると、療育手帳所持者が最も多い。

解説

1→× 65歳以上は71.2%です。
2→○ 最も多いのは肢体不自由(38.0%)です。
3→× 令和4年の調査では、日常的に支えている「主な支援者」で最も多いのは家族・親戚です。福祉サービス事業所や福祉施設の職員は1割に届きません。
4→× 令和4年の調査で、19〜64歳の手帳所持者の収入で最も多い区分は「8万円以上15万円未満」です。
5→× 最も多いのは身体障害者手帳です。

スポンサーリンク

第37回 問題52

「令和4年生活のしづらさなどに関する調査」(厚生労働省)、「令和5年度障害者雇用実態調査」(厚生労働省)及び「令和5年版障害者白書」にみられる障害児・者の実態に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 2012年(平成24年)から2022年(令和4年)の間に、特別支援教育を受ける児童生徒の数は減少した。
2 身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも施設入所者の割合が高い。
3 19歳以上65歳未満の在宅の身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも親との同居率が低い。
4 在宅の身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも65歳以上の者の割合が高い。
5 雇用されている身体障害者と知的障害者を比較すると、知的障害者の方が身体障害者よりも週の所定労働時間が30時間以上である者の割合が高い。

解説

1→× 特別支援教育を受ける児童生徒の数は、増えています。
2→○ 知的は10.1%、身体は1.7%です。
3→× 親と同居している割合は、療育手帳を持つ人が91.2%、身体障害者手帳を持つ人が47.5%で、知的障害者のほうが高くなっています。
4→× 65歳以上の割合は、身体が71.2%、知的が14.6%です。
5→× 30時間以上の割合は、身体障害者が75.1%、知的障害者が64.2%です。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました