海外の社会保障の3択問題(10問)|記事を読む前に今の位置を確認|ニューディール・クリントン・ベヴァリッジ・サッチャー・ブレア

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海外の社会保障の3択問題(10問) 一問一答
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イギリスとアメリカの政策を3択で確認

海外の社会保障制度の問題では、このくらいのレベルの知識が求められます。社会福祉の原理と政策でも、似たような問題が出ます。海外の社会保障制度の記事を読む前に、ご自身の今の位置を確認してみてください。

アメリカの社会保障法からオバマケアまでと、イギリスのベヴァリッジ報告からサッチャー政権・ブレア政権までを、3択の10問にしました。選択肢は政策の中身の細かい違いで正誤を分けていて、国家試験の本番に近いレベルです。問題をタップすると、答えと解説が開きます。

1 アメリカの社会保障法(1935年)について、正しいものはどれか。
A 世界恐慌の後、ルーズベルト大統領のニューディール政策の一環として制定され、医療保障は盛り込まれなかった。
B 「社会保障」という言葉を法律の名前に使ったのは、イギリスに続いて世界で2番目だった。
C 社会保障法の制定によって、メディケアとメディケイドが創設された。

→A 「社会保障」という言葉は、社会保障法で世界で初めて法律の名前に使われました。メディケアとメディケイドの創設は1965年です。
アメリカの社会保障の歴史についての記事はこちら。
→アメリカの社会保障の歴史|社会保障法・メディケア・メディケイドからオバマケアまで

2 アメリカの出来事と年の組み合わせとして、正しいものはどれか。
A 1965年に、ADA(障害をもつアメリカ人法)が制定された。
B 1990年に、メディケアとメディケイドが創設された。
C 1964年に、公民権法が制定された。

→C ADAの制定は1990年、メディケアとメディケイドの創設は1965年です。
アメリカの社会保障の歴史についての記事はこちら。
→アメリカの社会保障の歴史|社会保障法・メディケア・メディケイドからオバマケアまで

3 アメリカのメディケアとメディケイドについて、正しいものはどれか。
A メディケアとメディケイドの創設によって、全国民が公的な医療保障の対象になった。
B メディケアは低所得者を対象とする医療扶助で、メディケイドは高齢者などを対象とする公的医療保険である。
C メディケアは高齢者などを対象とする公的医療保険で、メディケイドは低所得者を対象とする医療扶助である。

→C 2つの制度がカバーするのは高齢者、障害者、低所得者で、全国民ではありません。アメリカは今も国民皆保険になっていません。
アメリカの社会保障の歴史についての記事はこちら。
→アメリカの社会保障の歴史|社会保障法・メディケア・メディケイドからオバマケアまで

4 アメリカの1990年代以降の政策について、正しいものはどれか。
A 1996年に、AFDC(要扶養児童家族扶助)が廃止されてTANF(貧困家族一時扶助)が創設され、受給期間の制限と就労要件が課された。
B 1996年に、TANFが廃止されてAFDCが創設され、就労要件がなくなった。
C 2010年の医療保険改革(オバマケア)によって、国民皆保険が実現した。

→A クリントン大統領のもとで、政策の方向は「福祉から就労へ」と変わりました(ワークフェア)。オバマケアの後も、アメリカは国民皆保険になっていません。
アメリカの社会保障の歴史についての記事はこちら。
→アメリカの社会保障の歴史|社会保障法・メディケア・メディケイドからオバマケアまで

5 エスピン-アンデルセンの福祉レジーム論について、正しいものはどれか。
A 保守主義レジームの代表国はスウェーデンで、職域ごとの社会保険が中心である。
B 自由主義レジームの代表国はアメリカで、市場の役割が大きく、公的な給付は資力調査を伴うものが中心である。
C 社会民主主義レジームの代表国はドイツで、普遍主義にもとづき、国が高い水準の給付を行う。

→B 保守主義レジームの代表国はドイツ・フランス・イタリア、社会民主主義レジームの代表国はスウェーデン・デンマーク・ノルウェーです。
福祉レジームについての一問一答はこちら。
→福祉レジームの一問一答(20問)表をタップ|脱商品化・階層化・脱家族化とティトマスのモデル

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6 イギリスのシーボーム報告(1968年)について、正しいものはどれか。
A ボランティアを、専門職と並ぶ独自の担い手として位置づけた。
B コミュニティケアの責任を地方自治体に持たせ、ケアマネジメントを導入するよう勧告した。
C 地方自治体がソーシャルワークに関連した部門を統合すべきだと勧告した。

→C Aはエイブス報告(1969年)、Bはグリフィス報告(1988年)です。
イギリスの報告書についての記事はこちら。
→シーボーム報告・ウルフェンデン報告・グリフィス報告の違い|エイブス・バークレイもすっきり解説

7 イギリスの福祉国家の完成について、正しいものはどれか。
A 1948年に国民扶助法が制定され、その法律にもとづいてNHSが始まった。
B 1946年に国民保健サービス法が制定され、1948年からNHS(国民保健サービス)が始まった。
C 1946年の国民保健サービス法によって、救貧法が廃止された。

→B 1948年の国民扶助法によって、エリザベス救貧法から約350年続いた救貧法が廃止されました。
イギリスの福祉国家の歴史についての記事はこちら。
→イギリスの歴史④|福祉国家の完成からサッチャー・ブレアへ

8 ベヴァリッジ報告(1942年)について、正しいものはどれか。
A ナショナル・ミニマムの考え方を初めて示した。
B 所得に応じた保険料を払い、所得に応じた給付を受ける社会保険を提案した。
C 窮乏、疾病、無知、不潔、無為(怠惰)の5つの巨人悪を挙げ、均一拠出・均一給付の社会保険でナショナル・ミニマムを保障し、公的扶助はそれを補うものとした。

→C ナショナル・ミニマム論を示したのは、ウェッブ夫妻です。
ベヴァリッジ報告についての記事はこちら。
→イギリスの歴史③|ブース・ラウントリーの貧困調査からナショナル・ミニマム、ベヴァリッジ報告へ

9 サッチャー政権について、正しいものはどれか。
A 1997年に誕生し、「第三の道」を掲げた。
B 第二次世界大戦の直後に誕生し、ベヴァリッジ報告の内容を次々と法律にした。
C 1979年に誕生し、国有企業の民営化や社会保障の見直しを進めた。

→C Aはブレア政権、Bはアトリー政権です。第34回問題26では、サッチャーが率いた保守党政権が「第三の道」を推進したという選択肢が出題されました(誤り)。
イギリスの福祉国家の歴史についての記事はこちら。
→イギリスの歴史④|福祉国家の完成からサッチャー・ブレアへ

10 ブレア政権の「第三の道」について、正しいものはどれか。
A 国家の役割を小さくし、市場に任せることを掲げた。
B 大きな政府にも小さな政府にも寄らず、市場の効率性を活かしながら、教育や雇用への公的投資で機会の平等を保障しようとした。
C 社会民主主義の立場から、大きな政府による福祉国家の拡大をめざした。

→B Aはサッチャー政権の考え方です。「第三の道」は、従来の社会民主主義とも新自由主義とも異なる路線です。
イギリスの福祉国家の歴史についての記事はこちら。
→イギリスの歴史④|福祉国家の完成からサッチャー・ブレアへ

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各国の制度と過去問についての記事はこちら。
→海外の社会保障の過去問|アメリカ・イギリス・ドイツ・スウェーデンの制度と福祉の歴史

アメリカとイギリスの社会保障の歴史についての記事はこちら。
→アメリカの社会保障の歴史|社会保障法・メディケア・メディケイドからオバマケアまで
→イギリスの歴史③|ブース・ラウントリーの貧困調査からナショナル・ミニマム、ベヴァリッジ報告へ
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