戦後の歴史に関する問題10問
問1 1949年(昭和24年)に制定された身体障害者福祉法では、障害者福祉の対象が生活困窮者に限定された。
解答を見る
×
生活困窮者に限られていません。生活保護法とは別に、身体障害者の更生を目的として作られた法律です。第36回問題57で出題。
問2 1949年(昭和24年)の身体障害者福祉法は、障害者福祉の対象を傷痍軍人に限定した。
解答を見る
×
傷痍軍人に限られていません。戦後の民主化のなかで、傷痍軍人だけなく、一般の障害者まで対象にする仕組みになりました。第33回問題58で出題。
問3 身体障害者福祉法による福祉サービスの対象は、18歳以上の身体障害者である。
解答を見る
○
18歳未満の身体障害児は、児童福祉法が扱います。第38回問題53では、身体障害者福祉法の制定により身体障害児を含む身体障害者への福祉サービスが始まった、という記述が誤りとして出題されています。
問4 1950年(昭和25年)の精神衛生法は、精神障害者の私宅監置を廃止した。
解答を見る
○
それまでは精神病者監護法により、自宅の一室に閉じ込める私宅監置が認められていました。精神衛生法がこれを廃止し、都道府県に精神病院の設置を義務づけました。第33回問題58で出題。
問5 1960年(昭和35年)に成立した精神薄弱者福祉法は、ノーマライゼーションを法の理念とし、脱施設化を推進した。
解答を見る
×
この法律は、施設の整備を進めるものでした。ノーマライゼーションはデンマークで生まれた考え方で、日本の法律に取り入れられるのはもっと後です。第32回問題57、第35回問題56で出題。
問6 ノーマライゼーションは、知的障害者の生活を可能な限り通常の生活状態に近づけるようにすることから始まった。
解答を見る
○
1950年代のデンマークで、知的障害のある子の親の会の運動から生まれた考え方です。第34回問題23で出題。
問7 1981年(昭和56年)の国際障害者年で主題として掲げられたのは、「完全参加と平等」であった。
解答を見る
○
第32回問題57では、国際障害者年で主題として掲げられたのは合理的配慮であった、という記述が誤りとして出題されています。合理的配慮は、その後の障害者権利条約で示された考え方です。
問8 1981年(昭和56年)の国際障害者年では、「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」というテーマが掲げられた。
解答を見る
×
この言葉は、障害者権利条約をつくる過程で当事者が掲げたものです。第35回問題56で出題。
問9 ノーマライゼーションは、日本の身体障害者福祉法(1949年(昭和24年))の制定に強い影響を与えた。
解答を見る
×
身体障害者福祉法の制定は1949年で、ノーマライゼーションが生まれるより前です。時期が合いません。第34回問題23で出題。
問10 1980年代に日本で広がった自立生活運動は、アメリカで始まった運動の影響を受けたものである。
解答を見る
○
1960年代にアメリカの大学で重度障害のある学生が始めた運動が起源です。第33回問題58では、デンマークにおける知的障害者の親の会を中心とした運動が起源である、という記述が誤りとして出題されています。デンマークの親の会から始まったのはノーマライゼーションです。
1990年代の歴史に関する問題10問
問1 1987年(昭和62年)に精神衛生法が精神保健法に改正され、保護者制度が廃止された。
解答を見る
×
1987年の改正で入ったのは、任意入院と精神医療審査会です。保護者制度が廃止されたのは2013年(平成25年)の改正で、2014年(平成26年)4月からです。第36回問題57で出題。
問2 身体障害者雇用促進法が「障害者雇用促進法」に改正、改称された際(1987年(昭和62年))に、知的障害者が法定雇用率の算定基礎に追加された。
解答を見る
×
1987年の改正では、知的障害者が法律の対象になりましたが、雇用義務の対象にはなっていません。知的障害者が法定雇用率の算定基礎に加わったのは1997年(平成9年)の改正です。第38回問題53で出題。
問3 1993年(平成5年)に、心身障害者対策基本法が障害者基本法に改正、改称された。
解答を見る
○
このとき、精神障害者が法律の対象に加わりました。第36回問題57では、2011年(平成23年)に障害者基本法が改正され法律名が心身障害者対策基本法に改められた、という記述が誤りとして出題されています。順序が逆です。
問4 心身障害者対策基本法が障害者基本法に改正、改称された際(1993年(平成5年))に、精神障害には発達障害が含まれることが明確にされた。
解答を見る
×
1993年の改正で加わったのは精神障害者です。発達障害が精神障害に含まれることが明確にされたのは、2011年(平成23年)の改正です。第38回問題53で出題。
問5 1995年(平成7年)に精神保健法が「精神保健福祉法」に改正され、保護者制度が廃止された。
解答を見る
×
1995年の改正で入ったのは、精神障害者保健福祉手帳です。保護者制度の廃止は2013年(平成25年)の改正です。第32回問題57で出題。
問6 精神保健法が「精神保健福祉法」に改正、改称された際(1995年(平成7年))に、精神障害者保健福祉手帳の制度が法定された。
解答を見る
○
法律の名称に「福祉」が入ったのもこのときです。医療の法律から、福祉も扱う法律に変わりました。第38回問題53で出題。
問7 2003年(平成15年)には、身体障害者等を対象に、従来の契約制度から措置制度に転換することを目的に支援費制度が開始された。
解答を見る
×
向きが逆です。支援費制度は、行政が決める措置制度から、利用者が事業者と契約する制度に転換するものでした。第35回問題56で出題。
問8 2004年(平成16年)に改正された障害者基本法では、障害者に対する差別の禁止が基本理念として明文化された。
解答を見る
○
障害者差別解消法(2013年)よりも前に、基本法に差別の禁止が入っていました。第36回問題57で出題。
問9 2005年(平成17年)に成立した障害者自立支援法では、障害の種別にかかわらず、サービスを利用するための仕組みを一元化し、事業体系を再編した。
解答を見る
○
身体障害、知的障害、精神障害で別々だったしくみを一つにまとめました。第35回問題56で出題。
問10 2005年(平成17年)に制定された障害者自立支援法では、利用者負担は所得に応じた応能負担が原則となった。
解答を見る
×
障害者自立支援法は、使った量に応じて負担する応益負担を原則としました。これが強い批判を受け、後に応能負担に戻されています。第36回問題57で出題。
2010年代以降の歴史に関する問題10問
問1 2011年(平成23年)に障害者基本法が改正され、法律名が心身障害者対策基本法に改められた。
解答を見る
×
心身障害者対策基本法が障害者基本法になったのが1993年(平成5年)ですので、順序が逆です。2011年の改正では、社会的障壁を含む障害者の定義や、手話が言語に含まれることが入りました。第36回問題57で出題。
問2 2010年(平成22年)に発足した障がい者制度改革推進会議における検討の結果、障害者自立支援法が制定された。
解答を見る
×
障害者自立支援法の制定は2005年(平成17年)で、推進会議の発足より前です。推進会議の検討を受けてできたのが障害者総合支援法です。第33回問題58で出題。
問3 障害者自立支援法が「障害者総合支援法」に改正、改称された際(2012年(平成24年))に、身体、知的、精神の3障害に共通の自立支援給付の制度が創設された。
解答を見る
×
3障害共通の自立支援給付をつくったのは、2005年(平成17年)の障害者自立支援法です。第38回問題53で出題。
問4 「障害者総合支援法」では、障害者の範囲に難病等の者が加えられた。
解答を見る
○
2013年(平成25年)4月から、政令で定める難病等の人も対象になりました。手帳がなくても障害福祉サービスを利用できます。第28回問題58では、2004年(平成16年)の障害者基本法の改正で難病等の者も含まれるようになった、という記述が誤りとして出題されています。
問5 「障害者差別解消法」(2013年(平成25年))は、障害者の権利に関する条約を締結するための国内法制度の整備の一環として制定された。
解答を見る
○
日本は2007年に条約に署名し、国内法を整えたうえで2014年(平成26年)に批准しました。障害者差別解消法はその準備の一つです。第28回問題56で出題。
問6 「障害者差別解消法」は、国際障害者年(1981年(昭和56年))に向けて、国内法の整備の一環として制定された。
解答を見る
×
制定は2013年(平成25年)で、国際障害者年とは30年以上の開きがあります。第33回問題57で出題。
問7 2013年(平成25年)に成立した「障害者差別解消法」では、障害者を医学モデルに基づいて定義している。
解答を見る
×
社会的障壁により制限を受けている状態としてとらえる、社会モデルの考え方に立った定義です。第32回問題57で出題。
問8 2013年(平成25年)に成立した「障害者差別解消法」では、市町村障害者虐待防止センターが規定された。
解答を見る
×
市町村障害者虐待防止センターは、障害者虐待防止法に定められています。第35回問題56、第37回問題55で出題。
問9 日本が障害者の権利に関する条約を批准したのは、「障害者差別解消法」が成立した後である。
解答を見る
○
2013年(平成25年)に障害者差別解消法が成立し、2014年(平成26年)に条約を批准しました。国内の法律を整えてから批准する、という順序です。第28回問題56では、障害者差別解消法が条約を締結するための国内法制度の整備の一環として制定された、という記述が正しいものとして出題されています。
問10 2018年(平成30年)に閣議決定された障害者基本計画(第4次)では、命の重さは障害によって変わることはないという価値観を社会全体で共有できる共生社会の実現に寄与することが期待されている。
解答を見る
○
2016年(平成28年)の相模原市の障害者支援施設での事件を受けて書かれた部分です。第32回問題57で出題。
一問一答シリーズはこちら
→一問一答記事一覧(随時更新中)


コメント