【頻出!相談援助のアプローチシリーズ③】機能的アプローチ(タフト・ロビンソン)

相談援助

この記事は「頻出!相談援助のアプローチシリーズ」の一つです。
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機能的アプローチとは

ロビンソン、スモーリー、タフトら機能主義学派によるアプローチです。ランクの意志心理学を理論的な土台として、診断主義とは正反対の立場を取りました。
診断主義が「ワーカーが診断して治す」なら、機能主義は「クライエントには自ら成長する意志の力がある」と考えます。ワーカーの仕事は治療ではなく、クライエントが自分の意志で問題解決に向かえるよう、機関の機能を活用して側面から支援することです。

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キーワードは「機関の機能」「クライエントの意志」

「機関の機能」とは、ワーカーが所属する機関(福祉事務所、相談所など)が持つ役割・サービスのことです。ワーカー個人が何でもやるのではなく、機関の機能という枠組みの中で、クライエントの意志の力を引き出す。これが機能的アプローチの発想です。

また、クライエントが機関を訪れ、援助が始まっていく初期関係におけるソーシャルワーカーの役割を重視します。

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診断主義との対比で理解する


覚えるべきは診断主義との対比です。
診断主義=ワーカーが診断・治療
機能主義=クライエントの意志・機関の機能

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ここで過去問を整理!

過去問を暗記することには意味はありませんが、本試験でどう表現が用いられているということを理解することは大切です。確認しましょう。

第37回 問71
問題解決アプローチとは、クライエントの持つ主体的な意思の力に着目し、支援機関の活用を図るものである。
→× 機能的アプローチのことです。

第36回 問101
機能的アプローチでは、4つのPを実践の構成要素として、クライエントのコンピテンス、動機づけとワーカビリティを高めることを目指す。
→× 問題解決アプローチのことです。

第35回 問99
機能的アプローチでは、ターゲット問題を明確化し、クライエントが優先順位をつけ、短期処遇を目指す。
→× 課題中心アプローチのことです。

第33回 問101
機能的アプローチに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

1 クライエントが被っている差別や抑圧に対抗するため、既存の制度や政策を批判し、これらの変革を目指す。
2 クライエントとのコミュニケーションを通じ、クライエントのパーソナリティの変容と、環境との機能の不全の改善を目指す。
3 クライエントのニーズを機関の機能との関係で明確化し、援助過程の中でクライエントの社会的機能の向上を目指す。
4 クライエントの望ましい行動を増加させ、好ましくない行動を減少させることを目指す。
5 クライエントの問題の解決へのイメージに焦点を当て、問題が解決した状態を実現することにより、クライエントの社会的機能の向上を目指す。

2 →× 心理社会的アプローチの記述です。
3 →〇
4 →× 行動変容アプローチの記述です。
5 →× 解決志向アプローチの記述です。

第30回 問103
エンパワメントアプローチとは、クライエントのニーズを援助機関の機能との関係で明確化し、その機能を個別化して提供することに焦点を当てるものである。
→× 機能的アプローチのことです。

第32回 問101
機能主義学派は、ソーシャルワーカーが所属する機関の機能に着目し、初期関係におけるソーシャルワーカーの役割を重視した。
→〇

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すっきり整理

提唱者ロビンソン・スモーリー・タフト(機能主義学派)
キーワード機関の機能/ニーズを機関の機能との関係で明確化/機能の個別化/クライエントの主体的な意思の力/初期関係の重視
ひとことで機関にできることと、クライエントの意思を結びつける

この対立構造についてはこちらの記事もご参照ください。全体像が見える内容になっています。

【頻出!相談援助のアプローチシリーズ】葛藤と統合の系譜|診断主義・機能主義論争から統合へ(年表つき)
診断主義と対立していた機能主義。アプローチの仕方がどう違うのか、誰が折衷案を出したのか、年表つきで解説します。

この記事は「頻出!相談援助のアプローチシリーズ」の一つです。

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