令和5年度国民医療費とは
国民医療費は、厚生労働省が毎年公表している統計で、その年度に医療機関等で保険診療の対象となり得る傷病の治療にかかった費用を推計したものです。
なお、令和6年度の概況は2026年10月30日に公表されていますが、これまでの出題実績を考えると、第39回の試験は、令和5(2023)年度の概況は問われるものと思われます。そのため、この記事は、第39回に向けて令和5年度の概況の数字で整理します。
令和5年度の数字で覚えておきたいポイントは次のとおりです。
覚えておきたいポイント
①総額:48兆915億円(過去最高)、人口一人当たり38万6,700円
②年齢:65歳以上が60.1%。一人当たりは65歳以上が65歳未満の約3.7倍
③診療種類:入院>入院外>薬局調剤>歯科(入院と入院外を合わせた医科診療が71.8%)
④財源:保険料>公費>患者負担。公費は国庫>地方
⑤制度区分:医療保険等給付分>後期高齢者医療給付分>患者等負担分>公費負担医療給付分
⑥傷病:循環器系の疾患>新生物<腫瘍>
⑦都道府県の一人当たり:最高は高知県、最低は埼玉県
国民医療費に含まれるもの・含まれないもの
国民医療費は「保険診療の対象となり得る傷病の治療」の費用です。そのため、治療ではないものや、保険診療の対象外のものは含まれません。
含まれるもの
〇医科診療・歯科診療の診療費
〇薬局調剤医療費(処方箋により保険薬局で支給される薬剤等)
〇入院時食事・生活医療費
〇訪問看護医療費(医療保険の訪問看護)
〇柔道整復師・はり師等による治療費、移送費、補装具(いずれも医療保険等の適用分)
〇患者が窓口で支払う一部負担金
含まれないもの
〇正常な妊娠・分娩、産じょくの費用
〇健康診断、予防接種など、健康の維持・増進を目的とした費用
〇固定した身体障害のために必要な義眼や義肢等の費用
〇評価療養(先進医療等)、選定療養(差額ベッド代等)の費用
〇保険適用外の補装具、市販薬(買薬)の費用
〇介護保険の訪問看護の費用
国家試験では次のように出題されています。
第28回問題70「国民医療費には,特定健康診査・特定保健指導の費用が含まれる。」→×
第28回問題70「国民医療費は,患者が医療機関で直接支払う一部負担金を差し引いて推計したものである。」→×
第28回問題70「国民医療費には,保険適用外で請求される補装具の費用が含まれる。」→×
総額と人口一人当たり国民医療費
令和5年度の国民医療費は48兆915億円で、前年度の46兆6,967億円から1兆3,948億円(+3.0%)増え、過去最高となりました。
人口一人当たりの国民医療費は38万6,700円で、前年度の37万3,700円から1万3,000円(+3.5%)増えています。家族4人なら、1年で約155万円分の医療費になる計算です。
国内総生産(GDP)に対する比率は8.08%(前年度8.23%)です。
国民医療費は、平成25年度に40兆610億円となり、初めて40兆円を超えました。新型コロナウイルス感染症が流行した令和2年度は前年度より3.2%減りましたが、令和3年度以降は再び増え続けています。人口が減少する一方、国民医療費は増加しています。
国家試験では次のように出題されています。
第29回問題70「国民医療費の総額をみると,初めて40兆円を超えた。」→○(平成25年度)
第36回問題71「国民医療費の総額は40兆円を超えている。」→○
第34回問題71「国民医療費は,50兆円を超えている。」→×
第36回問題71「人口一人当たりの国民医療費は60万円を超えている。」→×
第27回問題71「国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は,10%を超えている。」→×
年齢階級別国民医療費
年齢階級別にみると、65歳以上の医療費が28兆8,806億円で、国民医療費の60.1%を占めます。そのうち75歳以上は19兆1,503億円(39.8%)です。
〇0〜14歳:5.8%
〇15〜44歳:12.1%
〇45〜64歳:22.0%
〇65歳以上:60.1%(うち75歳以上39.8%)
人口一人当たりでみると、65歳未満は21万8,000円、65歳以上は79万7,200円で、65歳以上は65歳未満の約3.7倍です。75歳以上は95万3,800円になります。
国家試験では次のように出題されています。
第28回問題70「国民医療費に占める65歳以上の医療費の割合は,50%以上である。」→○
第35回問題71「65歳以上の国民医療費は,国民医療費の50%を超えている。」→○
第31回問題71「65歳以上の国民医療費の割合は,国民医療費の70%を超えている。」→×
第29回問題70「年齢階級別の割合をみると,65歳以上の医療費よりも65歳未満の医療費の方が高い。」→×
第34回問題71「人口一人当たり国民医療費は,75歳以上の人口一人当たり国民医療費よりも低い。」→○
診療種類別国民医療費
診療種類別にみると、医科診療医療費が34兆5,498億円で、国民医療費の71.8%を占めます。医科診療医療費は、入院医療費(37.1%)と入院外医療費(34.7%)に分かれ、入院医療費のほうが大きくなっています。
医科診療医療費の次に大きいのは薬局調剤医療費(17.6%)で、歯科診療医療費は6.9%です。
前年度比では、薬局調剤医療費が+5.8%、訪問看護医療費が+23.6%と大きく伸びています。
国家試験では次のように出題されています。
第31回問題71「入院と入院外を合わせた医科診療医療費の割合は,国民医療費の70%を超えている。」→○
第35回問題71「入院医療費及び入院外医療費を合わせた医科診療医療費の割合は,国民医療費の50%未満である。」→×
第29回問題70「医科診療医療費の診療種類別の割合をみると,入院医療費よりも入院外医療費の方が高い。」→×
第36回問題71「国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は,入院医療費の割合よりも高い。」→×
第30回問題70「国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は,入院外医療費の割合よりも高い。」→×
第35回問題71「診療種類別の国民医療費のうち最も大きな割合を占めるのは歯科診療医療費である。」→×
財源別国民医療費
財源別国民医療費は、国民医療費を、最終的に誰がお金を出したかで分けたものです。
〇保険料:24兆1,383億円(50.2%)。事業主22.0%、被保険者28.2%
〇公費:18兆331億円(37.5%)。国庫24.8%、地方12.7%
〇その他:5兆9,201億円(12.3%)。そのうち患者負担が5兆6,865億円(11.8%)
保険料が半分を占め、公費がそれに続きます。公費の内訳は、国庫が地方の約2倍です。
医療保険の国庫負担と、後期高齢者医療制度の公費の割合についての記事はこちら。
→https://stkmt.com/kokko-futan/
社会保障費用統計の財源でも、社会保険料が公費負担より多く、公費負担は国が地方より多くなっています。並びが同じなので、あわせて覚えておくと整理しやすくなります。
社会保障費用統計についての記事はこちら。
→https://stkmt.com/shakaihosho-kyufuhi-2024/
国家試験では次のように出題されています。
第28回問題70「財源別国民医療費では,公費の割合が保険料の割合よりも大きい。」→×
第34回問題71「国民医療費の財源の内訳は,保険料の割合よりも公費の割合の方が大きい。」→×
第36回問題71「国民医療費の財源に占める公費の割合は,保険料の割合よりも高い。」→×
第31回問題71「国庫と地方を合わせた公費の財源割合は,国民医療費の50%を超えている。」→×
第27回問題71「国民医療費を財源別にみると,事業主及び被保険者による保険料負担が全体の60%以上を占めている。」→×
第30回問題70「国民医療費の公費による財源別負担割合は,国庫の負担割合よりも地方の負担割合の方が高い。」→×
制度区分別国民医療費
制度区分別国民医療費は、国民医療費を、どの制度から支払われたかで分けたものです。財源別国民医療費は「誰がお金を出したか」、制度区分別国民医療費は「どの制度から支払われたか」をみています。
〇医療保険等給付分:21兆5,147億円(44.7%)。そのうち被用者保険12兆3,435億円(25.7%)、国民健康保険8兆8,550億円(18.4%)
〇後期高齢者医療給付分:17兆2,072億円(35.8%)
〇患者等負担分:5兆9,101億円(12.3%)
〇公費負担医療給付分:3兆4,594億円(7.2%)
後期高齢者医療給付分は、前年度比+4.6%で増えています。公費負担医療給付分は前年度比△0.8%で、そのうち最も大きいのは生活保護法による医療(医療扶助)の1兆8,217億円です。
医療保険等給付分の内訳では、被用者保険が国民健康保険より多くなっています。平成27年度までは国民健康保険のほうが多かったため、出題された年度によって正誤が変わる論点です。
国家試験では次のように出題されています。
第35回問題71「制度区分別の国民医療費では,医療保険等給付分に比べて公費負担医療給付分が高い割合を占めている。」→×
第31回問題71「公費負担医療給付の割合は,国民医療費の70%を超えている。」→×
第30回問題70「国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は,増加している。」→○
第29回問題70「制度区分別に金額をみると,国民健康保険の総額よりも被用者保険の総額の方が多い。」→出題当時(平成25年度)は×。令和5年度は被用者保険のほうが多い
傷病分類別医科診療医療費
医科診療医療費を主傷病による傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」が6兆2,834億円(18.2%)で最も多く、次いで「新生物<腫瘍>」が5兆1,994億円(15.0%)です。
〇1位:循環器系の疾患(18.2%)
〇2位:新生物<腫瘍>(15.0%)
〇3位:筋骨格系及び結合組織の疾患(8.0%)
〇4位:損傷,中毒及びその他の外因の影響(7.8%)
〇5位:呼吸器系の疾患(7.5%)
年齢別では、65歳未満は「新生物<腫瘍>」(13.4%)、65歳以上は「循環器系の疾患」(23.0%)が最も多くなっています。
国家試験では次のように出題されています。
第27回問題71「国民医療費の医科診療医療費を傷病分類別にみると,「新生物」が最も多い。」→×
第29回問題70「医科診療医療費の傷病分類別の割合をみると,呼吸器系の疾患が最も高い。」→×
都道府県別国民医療費
都道府県別国民医療費は、患者の住所地で集計したものです。
総額では東京都が5兆217億円で最も多く、最も少ないのは鳥取県(2,151億円)です。
人口一人当たりでは、高知県が49万6,300円で最も高く、次いで鹿児島県(46万9,800円)、徳島県・長崎県(46万7,100円)です。最も低いのは埼玉県で34万2,500円、次いで千葉県(34万7,200円)、滋賀県(35万1,300円)です。
東京都は総額では最も多いものの、一人当たりは35万6,500円で、全国平均(38万6,700円)より低くなっています。
国家試験では次のように出題されています。
第35回問題71「都道府県(患者住所地)別の人口一人当たり国民医療費が最も高い都道府県は,東京都となっている。」→×
より詳しい数字は、厚生労働省の「令和5(2023)年度 国民医療費の概況」で確認できます。
→令和5(2023)年度 国民医療費の概況(厚生労働省)
過去問を解いてみましょう
解説は、令和5年度国民医療費の概況の数字に基づいています。
第36回問題71
「令和2(2020)年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に示された日本の医療費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費の総額は40兆円を超えている。
2 人口一人当たりの国民医療費は60万円を超えている。
3 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は,入院医療費の割合よりも高い。
4 国民医療費の財源に占める公費の割合は,保険料の割合よりも高い。
5 国民医療費に占める歯科診療医療費の割合は,入院外医療費の割合より高い。
解説
1→○ 令和5年度は48兆915億円。40兆円どころか、48兆円を超えています。
2→× 一人当たりは38万6,700円です。60万円を超えるのは65歳以上(79万7,200円)の話です。
3→× 薬局調剤医療費は17.6%、入院医療費は37.1%。入院医療費は薬局調剤の2倍以上です。
4→× 公費は37.5%、保険料は50.2%。いちばん多いのは保険料です。
5→× 歯科診療医療費は6.9%、入院外医療費は34.7%。歯科は1割にも届きません。
第35回問題71
「令和元(2019)年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に示された日本の医療費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 65歳以上の国民医療費は,国民医療費の50%を超えている。
2 診療種類別の国民医療費のうち最も大きな割合を占めるのは歯科診療医療費である。
3 都道府県(患者住所地)別の人口一人当たり国民医療費が最も高い都道府県は,東京都となっている。
4 制度区分別の国民医療費では,医療保険等給付分に比べて公費負担医療給付分が高い割合を占めている。
5 入院医療費及び入院外医療費を合わせた医科診療医療費の割合は,国民医療費の50%未満である。
解説
1→○ 65歳以上は60.1%。国民医療費の6割を占めています。
2→× 最も大きいのは医科診療医療費(71.8%)です。歯科診療医療費は6.9%です。
3→× 一人当たりが最も高いのは高知県(49万6,300円)です。東京都は総額は最大ですが、一人当たりは35万6,500円で全国平均より低くなっています。
4→× 医療保険等給付分は44.7%、公費負担医療給付分は7.2%。公費負担医療給付分は1割にも届きません。
5→× 医科診療医療費は71.8%。50%未満どころか、7割を超えています。
第34回問題71
「平成30年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく,2018年度(平成30年度)の国民医療費に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費は,50兆円を超えている。
2 国民医療費の国民所得に対する比率は3%に満たない。
3 国民医療費の財源の内訳は,保険料の割合よりも公費の割合の方が大きい。
4 国民医療費は,診療種類別にみると,薬局調剤医療費の占める割合が最も大きい。
5 人口一人当たり国民医療費は,75歳以上の人口一人当たり国民医療費よりも低い。
解説
1→× 令和5年度は48兆915億円。過去最高ですが、50兆円には届いていません。
2→× 令和5年度の概況では、国内総生産(GDP)に対する比率が8.08%と示されています。国民所得はGDPより小さいため、国民所得に対する比率はさらに高くなり、3%には遠く及びません。
3→× 保険料50.2%、公費37.5%。保険料のほうが大きくなっています。
4→× 最も大きいのは医科診療医療費(入院37.1%、入院外34.7%)です。薬局調剤医療費は17.6%です。
5→○ 全体の一人当たりは38万6,700円、75歳以上は95万3,800円。75歳以上は全体の2倍を超えています。
第31回問題71
「平成27年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく、日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 入院と入院外を合わせた医科診療医療費の割合は、国民医療費の70%を超えている。
2 国庫と地方を合わせた公費の財源割合は、国民医療費の50%を超えている。
3 65歳以上の国民医療費の割合は、国民医療費の70%を超えている。
4 公費負担医療給付の割合は、国民医療費の70%を超えている。
5 人口一人当たりの国民医療費は、60万円を超えている。
解説
1→○ 医科診療医療費は71.8%。7割を超えています。
2→× 公費は37.5%です。半分を占めているのは保険料(50.2%)です。
3→× 65歳以上は60.1%。6割ですが、7割には届きません。
4→× 公費負担医療給付分は7.2%です。7割を超えているのは医科診療医療費(71.8%)のほうです。
5→× 一人当たりは38万6,700円です。60万円を超えるのは65歳以上(79万7,200円)です。
第30回問題70
2008年度(平成20年度)から2015年度(平成27年度)における日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は、増加している。
2 国民医療費の国民所得に占める比率は、減少している。
3 国民医療費に占める入院外医療費の割合は、増加している。
4 国民医療費の公費による財源別負担割合は、国庫の負担割合よりも地方の負担割合の方が高い。
5 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は、入院外医療費の割合よりも高い。
解説
1→○ 後期高齢者医療給付分の割合は、平成20年度の30.0%から増え、令和5年度は35.8%です。高齢化とともに増え続けています。
2→× この期間に国民医療費は34兆8,084億円から42兆3,644億円へ増え、国内総生産(GDP)に対する比率も6.74%から7.83%へ上昇しました。国民所得に対する比率も上昇しています。令和5年度のGDP比は8.08%です。
3→× 入院外医療費の割合は、平成20年度の37.7%から減少しました(令和5年度は34.7%)。この期間に割合が伸びたのは薬局調剤医療費です。
4→× 国庫24.8%、地方12.7%。国庫が地方の約2倍です。
5→× 薬局調剤医療費は17.6%、入院外医療費は34.7%。入院外医療費のほうが高くなっています。
第29回問題70
「平成25年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく、我が国の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 年齢階級別の割合をみると、65歳以上の医療費よりも65歳未満の医療費の方が高い。
2 制度区分別に金額をみると、国民健康保険の総額よりも被用者保険の総額の方が多い。
3 医科診療医療費の傷病分類別の割合をみると、呼吸器系の疾患が最も高い。
4 医科診療医療費の診療種類別の割合をみると、入院医療費よりも入院外医療費の方が高い。
5 国民医療費の総額をみると、初めて40兆円を超えた。
解説
1→× 65歳以上が60.1%、65歳未満が39.9%。65歳以上のほうが高くなっています。
2→× 出題された平成25年度は、国民健康保険のほうが被用者保険より多くなっていました。その後逆転し、令和5年度は被用者保険12兆3,435億円、国民健康保険8兆8,550億円で、被用者保険のほうが多くなっています。
3→× 最も高いのは循環器系の疾患(18.2%)です。呼吸器系の疾患は7.5%で5位です。
4→× 入院医療費37.1%、入院外医療費34.7%。入院医療費のほうが高くなっています。
5→○ 平成25年度は40兆610億円で、初めて40兆円を超えました。令和5年度は48兆915億円です。
第28回問題70
「平成24年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく、国民医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費には、特定健康診査・特定保健指導の費用が含まれる。
2 国民医療費は、患者が医療機関で直接支払う一部負担金を差し引いて推計したものである。
3 国民医療費には、保険適用外で請求される補装具の費用が含まれる。
4 財源別国民医療費では、公費の割合が保険料の割合よりも大きい。
5 国民医療費に占める65歳以上の医療費の割合は、50%以上である。
解説
1→× 健康診断は含まれません。特定健康診査・特定保健指導は、病気の治療ではなく、健康の維持・増進のためのものです。
2→× 一部負担金も含めた総額です。令和5年度の患者負担は5兆6,865億円(11.8%)です。
3→× 補装具で含まれるのは、医療保険等の適用分だけです。
4→× 保険料50.2%、公費37.5%。保険料のほうが大きくなっています。
5→○ 65歳以上は60.1%。50%以上です。
第27回問題71
「平成23年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 国民医療費は38兆円を超えているが、前年度に比べて増加しているわけではない。
2 国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は、10%を超えている。
3 国民医療費を財源別にみると、事業主及び被保険者による保険料負担が全体の60%以上を占めている。
4 国民医療費の医科診療医療費を傷病分類別にみると、「新生物」が最も多い。
5 国民医療費を年齢階級別にみると、「75歳以上」が全体の約3分の1を占めている。
解説
1→× 令和5年度は48兆915億円で、前年度より1兆3,948億円(3.0%)増加しています。出題された平成23年度も、前年度より3.1%増加していました。
2→× 国内総生産(GDP)に対する比率は8.08%です。10%には届きません。
3→× 保険料は50.2%です。半分ですが、6割には届きません。
4→× 最も多いのは循環器系の疾患(18.2%)です。新生物<腫瘍>は15.0%で2位です。
5→○ 75歳以上は39.8%です。3分の1を超えて、4割に近づいています。


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