社会福祉調査の基礎の一問一答(28問)|倫理・観察と面接・データの分析

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一問一答
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調査の倫理と個人情報

1 調査への協力は自由意志によるものであるため、調査対象者に調査の目的や利用方法を説明する必要はない。

× 調査の目的、収集したデータの利用方法、結果の公表の方法をあらかじめ知らせ、了解を得たうえで実施します。第36回問題85、第30回問題85、第27回問題85で出題されています。

2 社会調査の標本抽出が目的であれば、住民基本台帳から制約なく個人情報を閲覧できる。

× 住民基本台帳の閲覧は、公益性が高いと認められる調査研究などに限られ、市町村長への申出が必要です。第36回問題85、第30回問題85で出題されています。

3 調査前に協力同意書を得ていても、調査の途中や調査後に対象者からデータの削除を求められた場合は、それに応じることが求められる。

○ 第36回問題85で出題されています。

4 面接調査の終了後に協力辞退の申出があった場合は、年齢や所属を書き換えて個人が特定されないようにしたうえで分析に利用する。

× 辞退した対象者のデータは分析に使いません。データを書き換えることも認められません。第34回問題84で出題されています。

5 研究目的で住民基本台帳から作成した住所リストは、調査終了後、調査者が主催する啓発イベントの案内状の送付に利用することができる。

× 調査の目的以外に使うことは認められません。第34回問題84で出題されています。

6 聞き取り調査で聞き漏らしを防ぐための録音は、対象者に不安を与えないよう、告げずに行う。

× 録音する場合は、対象者に告げて了解を得ます。第33回問題85で出題されています。

7 小学生を対象に質問紙調査を行う場合は、本人の了承を得れば足りる。

× 本人に分かるように説明して了承を得るとともに、保護者の同意も得ます。第33回問題85、第27回問題85で出題されています。

8 調査対象者に謝礼を渡すことは、迎合的な回答を招くおそれがあるため禁じられている。

× 禁じられてはいません。一方で、謝礼を渡すことが不可欠というわけでもありません。第29回問題85、第36回問題85で出題されています。

9 仮説に反する調査結果が得られた場合は、その結果の公表を差し控える。

× 仮説と異なるデータも含めて報告します。想定と異なるデータを削除したり、仮説に合うデータだけを選んだりすることも認められません。第36回問題85、第37回問題80、第38回問題79、第29回問題85で出題されています。

10 調査の目的や対象などに関する倫理審査は、調査終了後に行う。

× 調査を始める前に行います。調査が対象者に及ぼす心理的な影響や、調査者と対象者の利害関係も検討します。第37回問題80で出題されています。

11 社会福祉法人と大学教員が共同で調査を行い、結果を法人の事業検討と教員の論文執筆の両方に用いる場合は、その両方を依頼文に記載する。

○ データの利用目的はすべて、あらかじめ対象者に知らせます。第38回問題79で出題されています。

12 日本社会福祉士会の社会福祉士の倫理綱領には、調査・研究に関する項目はない。

× 専門職としての倫理責任の中に、調査・研究の項目があります。第29回問題85で出題されています。

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観察法と面接法

13 調査者が事前に決めた質問項目を、決めた順序どおりに尋ねていく面接を、非構造化面接という。

× これは構造化面接です。非構造化面接では、大まかなテーマだけを決めて、対象者が自由に語れるように進めます。第31回問題89で出題されています。

14 半構造化面接では、準備した質問項目のうち半数を質問する。

× 質問項目を準備したうえで、話の流れに応じて順序を変えたり、項目を加えたりしながら進めます。第31回問題89で出題されています。

15 半構造化面接では、面接中に新たな質問項目を追加することがある。

○ 第31回問題89で出題されています。

16 観察法における完全な観察者は、観察に徹し、その場の活動には参加しない。

○ 第33回問題90で出題されています。

17 参与観察法では、集団を観察対象としない。

× 調査者が対象とする集団や地域社会に入り込み、人々と活動や生活を共にしながらデータを集めます。第33回問題90、第34回問題89で出題されています。

18 客観的なデータを収集するためには、調査者は調査対象者とオーバーラポールの関係になる必要がある。

× オーバーラポールは、対象者と親しくなりすぎて客観的な観察ができなくなる状態で、避けるべきものです。第34回問題89で出題されています。

19 グループインタビューでは、参加者間の相互作用が起こらないように司会者が気をつける。

× 参加者どうしのやりとりから意見が引き出されることが、グループインタビューの特徴です。対象者の選定は、有意抽出によって行われることが多くなっています。第28回問題87で出題されています。

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回収後の処理とデータの分析

20 回答が一つも記入されていない調査票も、回収した調査票であるため、有効回答として集計する。

× 有効回答には含めません。第34回問題87で出題されています。

21 データ分析の前に予備的な集計を行い、入力の誤りなどが含まれていないかを確認する。

○ 第34回問題87で出題されています。

22 入力ミス以外のはずれ値は、必ず除去しなければならない。

× 入力ミスでないはずれ値は、実際に存在する値であるため、必ず除去するわけではありません。第31回問題87で出題されています。

23 データを大きさの順に並べたときに真ん中にくる値を、最頻値という。

× これは中央値の説明です。最頻値は、データの中で出現する回数が最も多い値です。第31回問題88で出題されています。

24 標準偏差は、分散を2乗した値である。

× 標準偏差は、分散の正の平方根です。どちらも平均値からの散らばりの大きさを表します。第31回問題88、第32回問題89で出題されています。

25 推測統計とは、収集されたデータそのものの特徴を記述するための方法である。

× 推測統計は、標本から得られたデータをもとに母集団の性質を推し量る方法です。第32回問題89で出題されています。

26 二つの変数のピアソンの積率相関係数が-0.8であった場合、二つの変数の間には関連がほとんどない。

× 相関係数は-1から1の範囲の値をとり、-0.8は強い負の相関を示します。一方が大きくなるほど、もう一方が小さくなる関係です。関連がほとんどないのは、0に近い場合です。第28回問題86で出題されています。

27 二つの変数の相関係数が高い場合、一方の変数がもう一方の変数の原因であるといえる。

× 相関係数は、二つの変数の直線的な関連の強さを表すもので、因果関係を示すものではありません。第28回問題86で出題されています。

28 ある利用者の日中の水分摂取量(ml)と夜間の睡眠時間(分)の関係を見るときは、カイ2乗検定を用いる。

× 二つの量的な変数の関係を見るときは、散布図を用います。カイ2乗検定はクロス集計表の二つの変数に関連があるかを、t検定は二つの群の平均値に差があるかを調べる方法です。第37回問題83で出題されています。

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