大項目ごとの出題数
ソーシャルワークに関する科目は以下の4つあります
「ソーシャルワークの基盤と専門職」
「ソーシャルワークの理論と方法」
「ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)」
「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」の4科目です。
*精神保健福祉士の受験生が受けるのは、共通科目の2科目です。
第34回から第38回までの5回・144問が、出題基準のどの大項目から出題されたかを集計しました(第34回から第36回は、旧科目の「相談援助の基盤と専門職」(7問)と「相談援助の理論と方法」(21問))現行の出題基準の大項目に振り分けてカウントした結果は以下の通りです。
なお、第37回と第38回は、共通科目15問、専門科目15問の30問です。
このほかの6問は、現行の出題基準では他科目に含まれる内容です。個人情報保護法、意思決定支援のガイドライン、特別調整、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律、単一事例実験計画法が出題されました。
勉強する順番
この集計をもとに、次の順番で勉強することをお勧めします。この順番は、出題された回数だけでなく、必要な知識を整理していく順番、効率の良さ、負担の分散などを考慮して検討しました。
①ソーシャルワークの過程(22問)
ケースの発見・インテーク・アセスメント・プランニング・支援の実施・モニタリング・終結・アフターケア
5回で22問出題され、大項目の中でいちばん多い分野です。毎回3〜6問出題されています。面接、記録、スーパービジョン等のキーワードに特に注意しましょう。
ソーシャルワークの過程についての記事はこちら
→ソーシャルワークの過程|ケースの発見からアフターケアまでの8段階
②人と環境の理論と、実践モデル・アプローチ(21問)
システム理論・ピンカスとミナハンの4つのシステム・エコロジカルアプローチ・治療モデルと生活モデル・各アプローチと提唱者
人と環境との交互作用に関する理論が9問、実践モデルとアプローチが12問で、5回すべてで出題されています。システム理論とエコロジカルアプローチは、生活モデルやジェネラリストの考え方のもとになる理論なので、先に読み、その後、アプローチを提唱者と一緒に整理します。
システム理論についての記事はこちら
→システム理論とは|開放システム・閉鎖システム・ホメオスタシスを整理
ピンカスとミナハンの4つのシステムについての記事はこちら
→ピンカスとミナハンの4つのシステム|覚え方はターゲットとチェンジエージェントの違いから
アプローチを読む順番と提唱者をまとめた記事はこちら
→ソーシャルワークのアプローチ 記事一覧|読む順番と提唱者
③ソーシャルワークの形成過程(6問)
COSとセツルメント・リッチモンド・ミルフォード会議・診断主義と機能主義・バートレット
②のアプローチの提唱者と同じ人物が登場します。パールマンの問題解決アプローチは、診断主義と機能主義の対立を背景に生まれました。②の直後に読むと、人物と時代を結びつけて覚えられます。
リッチモンドからケースワークの展開までの流れについての記事はこちら
→マイルズ「リッチモンドに帰れ」パールマン「ケースワークは死んだ」どういう意味?|流れで覚えるアメリカのケースワーク史
診断主義と機能主義についての記事はこちら
→診断主義と機能主義はなぜ対立した?|統合までの流れを年表で整理
④記録、集団を活用した支援、スーパービジョン(21問)
記録の文体・SOAP・エコマップ・グループワークの展開過程・波長合わせ・コノプカの原則・スーパービジョンの機能、記録が7問、集団を活用した支援が9問、スーパービジョンとコンサルテーションが5問です。
記録の文体についての記事はこちら
→ソーシャルワークの記録の文体|逐語体・過程叙述体・圧縮叙述体・説明体・要約体の違い
エコマップとジェノグラムについての記事はこちら
→エコマップとジェノグラム|ソシオグラムとの違い・ハートマンのマッピング技法
波長合わせについての記事はこちら
→波長合わせとは|グループワークの準備期・開始期を事例問題から整理
⑤法的な位置づけ、概念、基盤となる考え方、倫理(16問)
社会福祉士及び介護福祉士法・精神保健福祉士法・グローバル定義(2014年)・自立生活運動・倫理的ジレンマ
法的な位置づけが6問、概念が3問、基盤となる考え方が5問、倫理が2問です。社会福祉士及び介護福祉士法は第34回から第38回まで毎回出題され、第38回は2問でした。グローバル定義は第35回から第37回まで3回続けて出題されています。条文や定義の文言を覚える分野で、量は多くありません。グローバル定義の「エンパワメントと解放」はエンパワメントアプローチと同じ考え方なので、②を終えてから読むと文言の意味がつかめます。
グローバル定義についての記事はこちら
→ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(2014年)|本文・注釈・2000年定義との違い
①から⑤までは共通科目の範囲で、社会福祉士と精神保健福祉士の両方の受験生が勉強します。⑥と⑦は社会福祉士の専門科目の範囲です。専門科目には事例問題が多く、共通科目の過程やアプローチの知識を事例に当てはめて答えます。共通科目を先に終えておくと、専門科目に入ったときに必要な知識がそろっています。
⑥援助関係の形成、面接技術、アウトリーチ(15問)
バイステックの7原則・転移と逆転移・面接技法(繰り返し・言い換え・要約・開かれた質問)・面接の場面・アウトリーチ
第34回から第36回は旧科目で毎回2〜6問出題され、現行の出題基準では専門科目の大項目になりました。第37回は3問、第38回は1問です。バイステックの原則は第34回と第37回、面接技法は第34回から第37回まで毎回出題されています。
⑦専門職の範囲、多職種連携、総合的かつ包括的な支援の実際(34問)
専門職化・認定社会福祉士・福祉事務所の所員・ミクロ・メゾ・マクロ・多職種チーム・ジェネラリストソーシャルワーク・事例分析・社会資源・ネットワーク・災害時の支援・多文化共生
専門科目の残りの大項目で、合わせて34問です。専門職の概念と範囲が7問、総合的かつ包括的な支援の実際が7問、総合的かつ包括的な支援と多職種連携が6問で、そのほかは0〜4問です(カンファレンスは出題なし)。総合的かつ包括的な支援の実際は、災害、外国人住民、農業の担い手不足など、地域の課題を題材にした事例問題として出題されています。
福祉事務所の所員についての記事はこちら
→福祉事務所の役割 社会福祉主事の役割 過去問はこれで全部解けます
児童福祉司・身体障害者福祉司・知的障害者福祉司についての記事はこちら
→児童福祉司・身体障害者福祉司・知的障害者福祉司|配置場所と任用資格の違いを整理
手段的事例と固有事例についての記事はこちら
→手段的事例と固有事例|見分け方・分かれるのは目的ではなく対象
DWAT(災害派遣福祉チーム)についての記事はこちら
→DWAT(災害派遣福祉チーム)とは|DMATとの違い・避難所での活動内容
多文化共生についての記事はこちら
→多文化共生|住まい・災害・やさしい日本語・多文化共生アドバイザー
ケアマネジメント(2問)とコミュニティワーク(1問)は、5回の出題が少ないため、①から⑦を終えてから確認してください。
ソーシャルワークの記事を出題基準の並びにまとめた記事マップはこちら
→ソーシャルワーク 記事マップ|基盤と専門職・理論と方法(共通・専門)旧:相談援助
以下はより細かな集計データです。勉強する順番と頻出分野を確認したい方はここまで読んでいただければ十分です。より細かなデータにご興味がある方は以下をご覧ください。
分析のもととなるデータ
試験回ごとの大項目別出題数
第34回から第38回までの大項目別の出題数を、試験回ごとに並べた図です。第34回から第36回は28問、第37回と第38回は30問です。
ソーシャルワークの過程で問われた内容
ソーシャルワークの過程に振り分けた22問の一覧です。
援助関係の形成で問われた内容
援助関係の形成(援助関係・面接・アウトリーチ)に振り分けた15問の一覧です。
人と環境の理論と、実践モデル・アプローチで問われた内容
人と環境との交互作用に関する理論(9問)と、実践モデルとアプローチ(12問)に振り分けた21問の一覧です。
現行の出題基準ではほかの科目に含まれる問題
〇個人情報保護法(第34回問題115、第36回問題112)
〇意思決定支援のガイドライン(第34回問題93)
〇特別調整(第37回問題70)
〇性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(第38回問題69)
〇単一事例実験計画法(第38回問題117)


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